ドラゴンゲート9日の宮城・仙台サンプラザホール大会でオープン・ザ・ドリームゲート王者の吉野正人(38)に挑戦する吉田隆司(36)が4日、王者の品格を説いた。

 昨年5月にリングネームをサイバー・コングから本名に変更後、初のドリーム王座挑戦となる。この試合は王者の吉野だけが丸め込みによるフォールを認められない特別ルールになり、自身の主張が採用された吉田は「姑息なことせんと、正々堂々王者らしく戦えと。僕が王者になった暁には、小細工なしで戦う。丸め込みシャラップ!」と満足げだ。

 事実上のハンディ戦を提案した狙いについては「横綱が立ち合いで変化したり、張り手したら非難されるのと一緒。プロレスの王者なら横綱相撲で戦うべきということですよ」と力説した。結果的には吉田の思い込みの激しさばかりが際立ち、不利な条件をのんだ吉野の方が王者らしい姿に見えてしまうが…。

 勝者は24日の東京・大田区総合体育館大会で土井成樹(37)との王座戦が決定しており、新王者となった場合は初防衛戦になる。「まだ結果も出てないうちから挑戦者が決まっているなんて、ナメてんのかとは思いますけどね。パワーファイターの自分がドラゴンゲートの顔になれば団体も大きく変わるんじゃないですか」と初の頂点取りに自信をのぞかせた。