ノアの天才・丸藤正道(38)が1日、デビュー20周年記念大会「飛翔」(東京・両国国技館)で、元KENTAのヒデオ・イタミ(37)と激突した。
その瞬間、両国国技館に静寂が訪れた。約5年2か月ぶりのライバル対決を、超満員6285人の観客が固唾をのんで見守る中、ゴングが鳴ると、2人は再会を楽しむようにじっくりと一進一退の攻防を展開した。
「デビューした時、組んだ時、別れた時…、全てを思い出した」と丸藤が話した通り、2人の歴史を凝縮したような戦いに観客も徐々にヒートアップ。イタミが「KENATA!」コールに応じるようにgo 2 sleepやヒザ蹴りを繰り出せば、丸藤もトップロープからの不知火や奈落式パイルドライバーで場外に突き刺すなど反撃した。
時間はあっという間に過ぎて、30分を経過したところで丸藤が虎王の乱れ打ち。最後は必殺のポールシフト式エメラルドフロウジョンにひねりを加えてとどめを刺し、34分12秒に及ぶ戦いに終止符を打った。
試合後、丸藤はマイクを持つと「いいことも悪いこともあって、でも俺はこのリングに立っています。ヒデ…いや、KENTAにありがとうと伝えたい」と話し、歓声を浴びた。