これで終わりじゃないぞ。頸髄完全損傷でリハビリ中の高山善廣(51)を支援する大会「TAKAYAMANIA EMPIRE」が31日、東京・後楽園ホールで行われ、団体の垣根を越えて集まった選手たちが帝王にエールを届けた。

 開催に向けて高山の要望するカード実現に奔走するなど先頭に立ってきた盟友の鈴木みのる(50)はメインの6人タッグに出場。場外乱闘では解説の佐々木健介、小橋建太から逆水平チョップを受ける場面もあったが、最後はTAKAみちのくをゴッチ式パイルドライバーで沈めた。

 試合後は高山本人がビデオメッセージで登場。「熱いご支援をいただいて、この場を借りてお礼を申し上げます。足で蹴る感覚がちょっと出てきたのが分かってきました。悪さばかりしている鈴木みのるの顔面にビッグブーツできるのを楽しみにしています。待ってろよ!」とコメントし、会場を大興奮させた。

 これを受けて鈴木は「いつも寝てばっかりのくせに俺にケンカ売りやがって。俺はここで、プロレス界の王の座で待ってるから、こんなところでくたばるんじゃねえぞ。てめえのとどめは、俺が刺す!」と、らしい言葉を送った。

 さらに1500人超満員札止めの観衆を集め、新日本プロレスと全日本プロレスをはじめとする数多くの選手が集まったことについて、みのるは「人望に嫉妬します。いつまで寝てるんだこの野郎!ってことですね」と満足げ。また今後について「あいつの帰ってくるリングがこれでできた。第2回、第3回とやっていく。客が1人でも2人でもやっていく」と継続開催に意欲を見せた。