一番遊んでほしいレスラーは? 「ファイプロ」13年ぶりに復活 

2018年08月23日 12時00分

「ファイプロ」復活の想いを語ってくれた松本ディレクター

 人気プロレスゲーム「ファイヤープロレスリング」シリーズの最新作「ファイヤープロレスリングワールド」のPS4版が9日に発売された。家庭用ゲーム機としては2005年の「ファイプロ・リターンズ」(PS2)以来実13年にぶりの復活。松本朋幸ディレクターに作品に込めた思いを聞いた。

 ――今作では新日本プロレスとのコラボが実現し39人の選手が実名で登場します

 松本:今作ではかつての“ファイプロネーム”のオリジナルレスラーはもうやめましょう、という話から始まってるんですよ。10何年前はよくても、もういい加減怒られるだろうと(笑い)。完全架空の世界の元、オンラインサービスを通じて皆さんのプロレスの世界を作っていってくださいというコンセプトの元始まってるんです。ただ収録選手が少な過ぎるというときに新日本さんと話ができて、今回に至るという経緯ですね。

 ――プロレスにも冬の時代があって、もう家庭用機でプロレスゲームが出ることはないかと思ってたファンも多い

 松本:実は4年前に新日本さんから「ファイプロで新日本のゲームを作りたい」とご提案されたときはお断りするしかなかったんです。今ほどプロレスゲームが活気付いてなかったことと、プロレス人気自体も今ほどガッと来てなかったので。僕自身はずっと作りたかったんですけど。これでもうファイプロ復活できないかな~なんて思っていたら、PCゲーム市場が世界的に活況になって、やっと出せるようになったんです。

 ――現在はWWEで活躍する中邑真輔選手など、ファイプロシリーズが好きなレスラーも多いですし、関係者も復活を喜んだのでは

 松本:中邑さんは、実は今作を一番遊んでいただきたい選手ですね。昔の記事でファイプロの話もしてもらっていたので。今作ではユーザーさんが好きな選手をエディットして共有できるオンライン機能があるんですけど、リングも共有できるんですね。そういう場で、団体を超えて楽しんでいただきたいですね。実際にビックリするくらいクオリティが高いのもあがっています(笑い)あとファイプロをアピールしてくれたのはKUSHIDAさんですかね。KUSHIDAさんと飯伏(幸太)さんはめちゃくちゃうまいですね。

 ――他に進化した部分は

 松本:実際の入場曲が入ったり。権利的にOKな人だけになりますけど。それから、今回ボイスもご本人からいただくこともできたんですよ。

 ――新日本以外の団体のファンに向けては

 松本:(お気に入りの選手をエディット機能で)作れる素材はご用意しているので。ほぼほぼイメージ通りに作れるかと。ただ将来的な野望としては、各団体さん、他の団体さんもお話してコラボできたらなと思いますね。

 一方で発売直後には、不具合もあったという(※現在はオンライン経由で修正データを随時配信中)。最後に松本ディレクターにファイプロの今後を聞いてみた。

 松本:ファイプロって時間泥棒と言われるゲームで、ユーザーの皆さんには相当思い入れを持って遊んでいただいてます。それが、不都合でご迷惑をおかけしてしまって本当に申しわけない。いま急ピッチで対応しています。しっかり、対応してもっと快適に遊べるファイプロにしていくのでよろしくお願いします。今後もリリースして終わりではなく1年2年と続けていきたいと思っているので。技のアップデートやストーリーの追加もどんどんやっていきたいので、長い目でファイプロを遊んでいただきたいな、と思いますね。

 百聞は一見にしかず…ということで、本紙記者も最新のファイプロを体験。ファイプロで最も強いと言われるオカダ・カズチカを使用して、松本ディレクター操る内藤哲也と対戦した。

 昔取った杵柄でオカダの必殺技・レインメーカーを狙う本紙記者だったが、松本ディレクター操る内藤はやはり強い…。普段の財布の紐の固さはどこへやら、場外へのトペ2連発といった出血大サービスでファンも歓喜。対するオカダは反撃に出るも、場外でフォールをアピールしてレッドシューズ海野レフェリーに無視される痛恨の操作ミス…。最後はうっとうしいくらいのアピールからデスティーノに沈められてしまった。

 今作では入場から操作できるのも地味に面白いところ。操作性は昔のファイプロそのままに、選手の動きは技からアピールポーズまで、現実世界と勘違いしそうなほどリアルに作りこまれていた。