女子プロレス「WAVE」の桜花由美(39)が、19日の東京・後楽園ホール大会を新生WAVEのスタートに位置付けた。

 14日、東京・江東区の東京スポーツ新聞社に朱崇花(19)と来社した桜花は「いろいろとご心配をおかけしました。ただ私たちには明るい未来しか見えていません。19日の後楽園ホール大会で明るい未来を見せます」と語った。

 同団体は5月に当時の所属選手が不祥事を起こし、激震に見舞われた。その結果、12月29日の後楽園大会を最後に一時、活動を休止することが決定。来年4月から二上美紀子社長(49)が会長職に退き、桜花が新社長に就任する。年内の後楽園大会は残り4大会で、第1弾となる19日を新体制移行への重要な大会に位置付けた。

 同大会のメインで「マーベラス」の彩羽匠(25)が保持するWAVE認定シングル王座奪還戦に臨む朱崇花は「WAVEの10周年大会から1年がたって、このところ団体内で実績を残せていない。彩羽選手はオーラがあり、見習うところがある。私も今までにない気迫を見せたい」と意気込みを語った。

 一方、桜花はマーベラスの桃野美桜(20)と組み、WAVE認定タッグ王者の宮崎有妃(39)、野崎渚(27)組に挑戦する。カリスマ・長与千種(53)率いるマーベラスに対抗心を燃やす朱崇花とは対照的に、桜花は「朱崇花の試合はマーベラスのファンからブーイングされると思うけど、私はマーベラスのファンを味方につけてベルトを巻きます。(桃野は)かわいくて、母性本能をくすぐられる。私は母の気持ち。ベルトを取ってハグしてもらいたい」と19歳年下の相棒との王座取りに闘志を燃やした。