新日本プロレスは5日の大阪大会で、真夏の祭典「G1クライマックス」Aブロック公式戦を行い、オカダ・カズチカ(30)がEVILを破って6勝目を挙げ、2敗をキープ。優勝決定戦(12日、日本武道館)進出に望みをつないだ。

 手の内を知り尽くした両雄の公式戦は、互いの必殺技であるレインメーカーとEVIL(変型大外刈り)を巡るハイレベルな攻防が展開された。EVILがおきて破りのレインメーカーを繰り出せば、オカダもおきて破りのEVILで応戦。さらにツームストーンパイルドライバーからのレインメーカーを狙ったが、強烈なカウンターのラリアートを浴びて窮地に陥った。

 それでもEVILを切り返すと、ローリング式レインメーカーが炸裂。最後はついに正調レインメーカーを決めて、暗闇の王を振り切った。

 オカダは1敗で単独首位を走る棚橋弘至(41)と最終公式戦(10日、日本武道館)での直接対決を残している。ブロックを突破するには、2敗で並ぶジェイ・ホワイトが最終戦(対戦相手はEVIL)で引き分け以下に終わった上で、棚橋に勝利することが条件だ。オカダは「どっちみち答えはシンプル。勝つしかないってことでしょ」と言い切った。

 さらに勝者バックステージにインタビューに来ていたテレビ朝日・寺川俊平アナウンサーの姿を見つけると「俺が笑顔で終わらなきゃ、みんな笑顔で終われない。そしたら“熱盛”もらえるでしょう?」とおねだりし、本家の「熱盛!」をゲット。満足げな表情を浮かべて控室へ姿を消した。