新日本プロレスは1日の鹿児島大会で、真夏の祭典「G1クライマックス」Bブロック公式戦を行い、IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(35)が「NEW JAPAN CUP」覇者ザック・セイバーJr.(31)を下して、開幕から無傷の6連勝を飾った。

 関節技マスターの寝技地獄に引きずりこまれ、オリエンテーリング・ウィズ・ナパームデス(変型マフラーホールド)に捕らえられたが、間一髪で回避。片翼の天使は何度も切り返されて不発に終わったが、ラ・マヒストラルから十字架固めにつなぐ意表を突いた丸め込みで3カウントを奪い、両ブロック唯一の無敗を守った。

 これでBブロックは勝ち点12のケニーを、1敗の内藤哲也(36)と2敗の飯伏幸太(36)が追う展開に。公式戦3試合を残し、優勝決定戦(12日、日本武道館)進出争いは早くもこの3人に絞られた。

 盤石の強さで2人をリードするケニーは「このままじゃ面白くないから、ほとんどの人が今日は俺の敗北を望んだかもしれない。だが、このまま無敗で走り続ける。全勝優勝はこの俺にしかできない」と、1996年大会の長州力以来の偉業を予告した。