紫雷イオ退団認めた小川社長 スターダムはどうなる?

2018年05月29日 11時30分

小川氏はイオ退団について胸中を明かした

 女子プロレス「スターダム」のロッシー小川社長(61)は28日、本紙既報通り所属の紫雷イオ(28)が6月中に退団することを正式に認めた。6月17日の東京・後楽園ホール大会を最後に日本を離れ、世界最大のプロレス団体「WWE」に移籍すると見られている。約5年間、団体をけん引したエースの離脱は大きな痛手となるが、果たしてスターダムの今後はどうなるのか。小川氏を直撃した。

 イオの退団を認めた小川氏は「かねて本人からも(海外で挑戦したい)希望があったので、団体としても送り出そうということ。本人もそういう情報(オファー)をことあるごとに伝えてきたので、変な感情のもつれはない」と説明。引き留めた様子はなかったが、円満退団であることを強調した。

 移籍先は明言こそしなかったものの、WWEであることは確実だ。「1年前から話はあって、具体化したのは今年の2月かな。その時期が来たんだなという感じだった。寂しさ? ないですよ。宿命ですし。団体にとって打撃はあるけど。あと莫大な移籍金が入るのでは?と言う人がいるけど、100%ありません」と複雑な胸中ものぞかせた。

 スターダムでは昨年6月、中心選手のカイリ・セイン(29=宝城カイリ)が退団してWWEに移籍。2年連続で主力選手が離脱することになる。それでも2011年1月の旗揚げから愛川ゆず季(35)の引退(13年4月)や、世志琥VS安川惡斗の凄惨マッチ(15年2月)による騒動など、何度もピンチを乗り越えてきた自負がある。

「一番は3年前のあの『事件』ですよ。不安で乗り越えられるかなと思ったし。イオの退団で団体は大丈夫かって? 大丈夫というより、次々と新しい選手が出てくる。私も人材の発掘を続けていくし。それに今は、穴を埋められる十分な人材がいる。イオがいるとどこかで頼ってしまうので、他の選手も深刻になって考えないと」

 練習生を含めると所属選手だけでも20人ほどを擁し、外国人選手を加えれば1大会で25人前後の選手層を誇る。中でも「ポストイオ」に見据えるのが岩谷麻優(25)、渡辺桃(18)、ジャングル叫女(27)、花月(25)の4選手だと明かす。

「今後も(日本人選手の海外移籍は)続くでしょう。向こうは選手を欲しがっているし。そしてイオには世界に行くなら飛び級(=メジャーブランド)で出世してほしい。能力はあるし。そうじゃなきゃ、ここにいたのは何だったのかとなる」

 1980年代から女子プロ界の“ヒットメーカー”の異名を取る小川氏は、このピンチを乗り越えられるのか。その手腕に期待がかかる。