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西武新宿線で見に行ける廃線跡 マニアに人気の安比奈線が撤去中


「西武新宿線に乗って、廃線跡をいつでも見に行ける」「廃線跡の残る魅惑の鉄道」などの触れ込みで人気のあった西武鉄道の安比奈(あひな)線(埼玉県川越市の南大塚駅から安比奈駅間の3・2キロ)で、撤去作業が続いている。

 50年以上、休止していた安比奈線は昨年5月をもって正式に廃止。先月に始まった工事ではレールや枕木はそのままに、大型の重機で架線設備の撤去が行われている。

 廃線、廃虚、林道マニアから「あそこに行けばフォトジェニックな写真が撮れる!」として人気の安比奈線。奈良県から訪れた廃虚マニアは「撤去の話を聞いて慌てて来ました。1日かけて全線を歩きました。“緑のトンネル”や最後まで残されていた鉄橋も撮ることができました。感無量です」と話す。

 安比奈線は入間川で採取した砂利の運搬を目的として1925年2月15日に開業した貨物線。関東大震災後に復興砂利の需要が伸びたものの、その後、需要は落ち込み、採取規制強化なども影響し、63年以降は休止扱いとなっていた。

 80年代の後半には西武新宿線の旅客増に対応するため、上石神井駅(東京都練馬区)~西武新宿駅間を複々線にする計画を西武が発表。それによって車両の増備が必要となり、長く使用されていなかった安比奈駅跡に新しい車両基地を作る計画が浮上した。

 しかし、同社が適切な形で車両増備計画を実施したことや大規模な車両増備計画を見直したことなどによって、安比奈車両基地の必要性はなくなった。2016年2月には、安比奈車両基地を整備する計画自体も廃止され、同線も廃止が決まった。

 西武鉄道管理部広報担当は「騒音など、地元住民のことを考え、一連の工事は3月末までかけて行う予定です。レールや橋げたの撤去は行いません。今後、線路跡をどのように活用していくか、川越市や関係機関と使用法について協議を行っていますが、まだ決まっていません」としている。

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