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マツダ広報部“告発者さらし上げ?”ツイッター騒動のてん末


 自動車メーカー、マツダの広報部ツイッターをめぐり“裏ワザ”が浮かび上がった。あるツイッターユーザーから「マツダのCM撮影に問題があるのではないか」との趣旨の指摘があり、同ツイッターは、本社に関しては事実関係を否定。ところが、その後、子会社によるCM撮影に問題があったと謝罪した。その過程で、ツイッターの“裏ワザ”が登場したとみられ、ネットでは「マツダが告発者をさらし上げにした」と批判の声が上がっている。

 問題となったCM撮影は5月25日に静岡県伊豆市の西伊豆スカイラインで行われた。地元警察に届け出た上で撮影されていたが、撮影許可の条件を破って一部が対向車線にはみ出ていたという。このCMは静岡のテレビ局で流れており、そのCMを見た人が撮影中の画像とともにツイッターで「公道でこんなことしていいのか」と指摘していた。

 指摘を受けて3日、マツダ広報部のツイッターは「ご指摘箇所でのマツダ本社の撮影事実はなく」と否定。ところが、7日に「調査の結果、ご指摘の内容は(子会社の)静岡マツダによるテレビCM制作時の一般車両等の安全走行を妨げる撮影と判明しました」として謝罪することになった。

 問題を指摘したツイッターユーザーが正しかったわけだが、マツダが一旦否定したことを受けて、マツダのファンが同ユーザーをクレーマー扱いしたことで、指摘したアカウントは削除に追い込まれた。実はここに裏ワザが使われている。

 マツダ広報部ツイッターは指摘したツイッターユーザーに返信をする際に、@の前に「.(ドット)」を挿入。「.@(アカウント名)様、ご連絡いただき、ありがとうございます。この度は、危険運転への警鐘を鳴らしていただきお礼申し上げます」と3日につぶやいていた。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「これはあまり知られていない裏ワザです。企業の公式ツイッターでドットを打つなんて聞いたことがない。悪意を感じます」と驚く。

 通常、ツイッターで返信するときは「@アカウント名」になる。「この場合は、返信する側と返信相手の両方をフォローしているアカウントのタイムラインに載ります。しかし、ドットを打って返信すると、返信する側のフォロワーのタイムラインに載る。つまり、読む人の範囲が広がり、“さらし上げ”の効果が高まります」(井上氏)

 マツダ広報部ツイッターは約4万7000のフォロワーがいる。この大多数にさらし上げられることで、告発者のアカウントが削除に追い込まれたのは先述の通り。ネットではマツダ広報部を「底意地が悪い」と批判する人もみられる。

 井上氏は「ペヤングのゴキブリ混入騒動以来、企業はツイッターなどSNSに対してピリピリしています。マツダは最初の調査に自信があったのか、『悪いのはウチじゃないんだ』と過剰な防衛意識が働いたのでしょう」と企業側の意識を分析する。

 ペヤングのときはツイッターユーザーが画像つきでつぶやいたのが始まりだった。あっという間に拡散し、ペヤングは販売休止にまでなった。「夏は若者がおバカツイートをする“バカッター”の時期でもあり、企業のSNS担当者は余計にピリピリしています」と井上氏。たった一つのつぶやきで第2のペヤングになりかねないので、企業が敏感になるのは分かるが、さらし上げはやり過ぎだった。

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