山本太郎参院議員を直撃 問題の手紙の中身を“公開”
山本太郎参院議員(38)が「ありえないこと」(宮内庁)をしでかした。31日、東京・赤坂御苑で行われた天皇、皇后両陛下主催の秋の園遊会で山本氏は、事もあろうに天皇陛下に福島原発事故の現状をつづった手紙を手渡す行動に出た。現職国会議員による陛下への“直談判”は極めて異例で、「天皇陛下の政治利用」「非常識行為」との大批判が渦巻いている。渦中の山本氏は本紙の直撃に仰天行動の真意を釈明、問題の手紙の中身を“公開”した。
――園遊会で陛下に手紙を渡した。なぜあのような行動をとったのか
山本氏(以下敬称略):きっかけは園遊会の招待状が3週間ほど前に届いた時でした。国会の開会式で陛下がごあいさつされるときは遠目でお会いできるが、直接お会いできる機会が与えられるのなら福島事故の現状を知ってもらいたいと思った。言葉だけだと一瞬で終わってしまう。それなら手紙につづって渡そうと。政治家ではなく、一人の人間としての思いだった。
――内容は
山本:子供たちの被ばくや健康被害が福島だけではなく、この先、他にもたくさん出てくることや食品の安全基準が低い問題、原発の高線量エリアで働いている作業員たちの健康や放射線管理があまりにずさんな話などです。また秘密保護法も通ってしまえば、権力者にとって原発事故も含め、都合の悪いことは隠されてしまい、戦前に逆行している、と。
――いつ書いたのか
山本:清書したのが昨夜(30日)。1枚につながった巻紙なので、途中で書き間違えたらやり直しで、4時間くらいかかりました。A4用紙10枚分くらいで毛筆でしたためました。
――陛下に何を望んで、手紙を渡したのか。議員としての陳情なら皇室の政治利用やパフォーマンスにつながる
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