• 文字サイズ

東スポWebトップ > ノンセクション > 社会 > 戦場ジャーナリストが日本から消える? 常岡氏“永久出国禁止”受け怒り「外務省は取材の意義理解してない」

人気ランキング
東スポ芸能
東スポ本紙の芸能スクープ記事がスマホで読める!
国内3キャリア完全対応
詳しくはこちらから
アクセスはこちら!
http://g.tospo.jp/
QRコードQRコードをスマートフォンから読み取ってください



  • このエントリーをはてなブックマークに追加

戦場ジャーナリストが日本から消える? 常岡氏“永久出国禁止”受け怒り「外務省は取材の意義理解してない」


フリージャーナリストの常岡浩介氏

 世界各地の紛争地や危険地を取材しているフリージャーナリストの常岡浩介氏(49)が、外務省から旅券返納命令を受け、事実上の“永久出国禁止”となったことが判明し、波紋が広がっている。4年前にもシリアへの渡航を計画したフリーカメラマンが同様の措置になっており、またも起きた外務省の異例の対応に、常岡氏は「戦場ジャーナリストが殲滅(せんめつ)される」と危機感を募らせている。

 河野太郎外相は5日の記者会見で「外務省が旅券返納命令を出したのは適切だ」との認識を示した。常岡氏が反発していることに関し「不服があれば、訴訟などの手段が保障されている」と強調。一方で「身の危険を顧みず、危険な場所で取材をされるジャーナリストには敬意を表したい」と述べた。

 常岡氏は今月2日夜、羽田空港から出国する予定だった。カタール、スーダンを経由し、内戦が続いているイエメン入りし、現地で飢餓問題の取材を計画していた。ところが、羽田空港の出国審査場で、入国管理局職員から「旅券返納命令が出ている。旅券が有効になっていない」と通告され、同日付の返納命令書を渡された。そこには「旅券法第13条第1項第1号」に違反したとの理由が書かれていた。

 常岡氏は先月もオマーン経由でイエメン入りしようとしたが、オマーンのマスカットで入国を拒否され、強制送還されていた。外務省はこの入国拒否の事実で、旅券法に抵触するとして返納を命令した形だ。入国拒否自体は珍しいことではないが、返納命令は異例ともいえる措置だ。

 常岡氏と外務省、日本政府のバトルは長い。常岡氏はロシア、グルジア、パキスタンで政府組織に拘束され、アフガニスタンでタリバンを自称した政府軍の武装勢力に157日間にわたって拘束された。14年には北海道大学の学生がイスラム国(IS)に加わるためシリアへの渡航を計画し、常岡氏は同行取材を試みようとしたところ、私戦予備・陰謀の疑いで家宅捜索を受けたこともある。

 以後、常岡氏は日本と友好関係がある国を中心に、理由は定かにされないまま入国拒否される事態が相次いでいた。

「(外務省や警察筋から)ISのメンバーというデマを流されているかもしれない」(常岡氏)と疑っていたなかで、今回の事態となった。

 返納命令は旅券が一時的に取り上げられるだけではない。常岡氏は「今後、旅券の申請はできるが、発給されるかは分からないようです。ニュアンスとしては発給されない。(期間は)基本、永久のようです」と今後、海外への渡航ができなくなるという。

 海外取材できなければジャーナリストとしての職業を奪われる。それだけに「憲法で保障されている職業選択の自由を奪われ、海外渡航の自由もない」と憤る。

 外務省は「個別の事案にはコメントできない」としているが、昨年、フリージャーナリストの安田純平氏がシリアで約3年4か月に及ぶ拘束から解放され、自己責任論が巻き起こったことと無関係ではないようだ。

 常岡氏は「外務省や日本政府は紛争地を取材する意義を理解してなくて、ただ世間からのバッシングが怖いだけ。今回のような恣意的な運用を続ければ、紛争地を取材するジャーナリストを殲滅できる。日本は全くインテリジェンス(情報)を持ち合わせない国になってしまう」と危惧する。

 現在、日本の大手新聞社やテレビ局に“戦場ジャーナリスト”は存在せず、リスクを冒して取材しているフリーランスから映像や素材を購入しているのが実情だ。

「自称や引退した人もいて、本当に現場で取材する“戦場ジャーナリスト”と呼べる日本人は10人もいない」(常岡氏)

 紛争地での取材制限が厳しくなれば、日本から本当に“戦場ジャーナリスト”の職業が消えかねない。

【編集部のおすすめ】




【関連記事】


ピックアップ
【GI全日本選抜競輪】中川誠一郎が2回目のGI制覇
残り1周を果敢に逃げた中川誠一郎が、2016年4月静岡ダービー以来2回目のGI制覇を成し遂げた!

【緊急連載】ジャニーズ帝国に吹き荒れる嵐の深層
国民的アイドルグループ「嵐」はなぜ約2年先の休止を発表したのか?

【プロレス大賞】新日本プロレス・棚橋が4年ぶり4度目のMVP受賞
授賞式は来年1月17日に都内のホテルで行われる。


おすすめコンテンツ
出走メンバー、コメント、本紙の見解のコラムを掲載

「おっぱっぴー」な半生を赤“裸”々に告白!(全15回)

セブン‐イレブンのマルチコピー機で中央競馬レース前日午後5時から発売中!

第2、第3の人生を追跡!

本紙がつかんでいた不穏情報を一挙公開!

女子からヤング、ベテランまでレーサーの人柄を紹介。さらにアカデミーで舟券的中を目指す!

住之江グランプリ&平和島クイーンズC

65歳までの経験者希望。仕事内容は紙面の校閲作業全般。やる気のある方、上記をクリック!

18〜25歳(高卒以上)。仕事内容は編集局の補助で原稿運び、郵便仕分けなど。やる気のある方、上記をクリック!

誤字脱字のチェックなどの校閲業務。高卒以上で最低1年間は勤務可能な方、上記をクリック!

注目のトピックス(外部リンク)
リンクについて


新着フォト
東スポ動画
注目コンテンツ
ビートたけし本紙客員編集長が審査委員長の独自の映画賞!

日本マット界の隆盛、発展を祈念し、東スポが制定したプロレス大賞です。

開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載!