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山口2歳男児・奇跡の救出劇にマタギも驚いた 命運分けた運と力量


山を知る鈴木氏

 山口県東南部の周防大島町で12日から不明になっていた藤本理稀(よしき)ちゃん(2)が15日、3日ぶりに無事に発見され、日本中をホッとさせた。13日で2歳になったばかりの男の子が山で生き延びていたことも奇跡的だが、わずか30分で発見した「神ボランティア」の男性の勘と経験も驚きを呼んだ。山で迷ったとき、遭難者はどうするべきか、また捜索者が取るべき行動は? 山のプロである秋田のマタギ(狩猟に携わる人々)が語った。

 曽祖父宅に帰省中の理稀ちゃんは12日午前、祖父と兄と散歩中に1人で家に引き返して行方不明となった。同日から捜索が開始されたが、見つからない。手詰まりと思えたが、15日にボランティアの尾畠春夫氏(78)が「子供は上に行く」習性を考えて家の北側にある山を登ると、沢の岩の上に座っている理稀ちゃんを見つけた。30分ほどで1人で見つけた尾畠さんの超人ぶりには驚くしかないが、2歳の理稀ちゃんもよく頑張った。ただ、取材に応じた母親(37)が「駄目かなと思っていた」と語るように、この生還劇は奇跡に近い。

 山で遭難したときに、生き延びるための方法と捜索する方法を山のプロに聞いた。

 秋田県の北秋田市阿仁地区猟友会の会長で、打当(うっとう)マタギのシカリ(リーダー)、鈴木英雄氏(71)は、何度も遭難者のために山に入り、見つけてきた。山の厳しさを知るだけに「2歳の子が見つかるとは奇跡だ」と話す。

 人が遭難するのは単独行動を取ったときと、疲労やケガで動けなくなったときの2パターンがある。阿仁の森吉山に登った20代女性が行方不明になったケースでも、家族に「先に下りる」と言って、そのまま遭難した。翌日、捜索隊として入った鈴木氏が見つけた。

「1人で行動してはいけない。この娘さんは空腹で、渡したバター餠(秋田名物)をパクパク食べていた」。普通の人は3日間でもダウンしてしまう。

 生存確率を高める方法は「沢を下りると、滝つぼが出て危険。尾根を1本間違えると見当違いの場所に出る。焦ってると歩きたくなるが、あまり歩き回らずに寒さをしのげる場所でジッとする。遭難の翌日は明るくなったら捜索隊がヘリを飛ばすから、空から見通せる場所にいること」だ。

 また、移動する際には「手の届く木の枝をちぎらずにポキポキ折ると、葉っぱが裏返しになる。葉の表は緑で裏は白。台風の後に山を見ると、枝が折れて山が白く見えるほど。多少離れていても、自分の歩いた道の目印になる」という。

 山に入るときの最低限の持ち物リストにはまず、火をつけるライター、LEDライト、そして塩だ。

「福島でバイク事故を起こした若者が山に逃げて、飢えてヘビを食べていたが、どうしても塩辛いものが食べたくて警察に自首した。自首したくなるほど人間には塩が必要だ」

 一方、捜索する側の注意は「警察や消防が指揮しても駄目だ。山は図面を広げても分からないことだらけ。地元の人の判断と、山のプロの判断を優先して」と鈴木氏。

 数年前、秋田・玉川温泉近くの山にタケノコを採りにいった75歳の男性が遭難した。残された軽トラックの周辺には「芝を払っていた(草や枝をかき分けた)」跡があった。捜索隊が探す方向は定まった。

 鈴木氏は「みんなに『勝手にワーワー、名前を言うな』と注意した」と話す。「私だけが声を出し、他は叫ばない。静かにして山の反応を待つ。みんなでワーワー言ってると、遭難した人の声を確認できない」

 このとき、かすかに聞こえた返答を鈴木氏がキャッチし、男性を見つけた。遭難した男性はタケノコ欲しさに沢を渡って疲れて動けなくなっていた。「疲れてると人は3度も叫ぶ体力さえなくなる」。理稀ちゃんが尾畠氏の呼びかけに「ぼく、ここ」と言うことができたのは、大変なことだ。

「捜索中は夢中になってザワザワしてしまうもの。必要なときにだけ声を出すのは、両隣の人との距離をはかる意味もある」

 遭難したとき生存確率を上げるのは、遭難者と捜索者の運と力量だ。

「見つけた尾畠さんはすごいな。うちにも2歳の孫がいるけど、同じことをできるか…。男の子もすごい」とマタギのリーダーもうなった。

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