【辛口家電診断】節約!静か!!風もいろいろ!!! まだまだ使える扇風機

2021年07月18日 10時00分

左からシャープ、山善、コイズミの扇風機

 今回のテーマは扇風機。猛暑が予想される今夏も登場機会は増えそうだ。最近のトレンドや進化、注意点などを家電プロレビュアーの石井和美氏に教えてもらおう。

“エアコンは一家に一台”が当たり前となった今、「扇風機の出番はあるの?」と思われる方もいるかもしれませんが、人気は根強いです。「エアコンだと体が冷えすぎてしまう」「心地良い風が気持ちいい」など、扇風機を愛用している方は少なくありません。

 最近のトレンドとしては「風の多様性」が挙げられます。昔の扇風機の風の質は直線的であり、ときに痛みを感じることも。今では羽根の枚数や形状を工夫することによって肌に柔らかい風当たりを実現。DCモーターを搭載したモデルも増えてきました。DCモーターは電力を最小限に抑えられるので、電気代の節約につながります。静音性も兼ね備えており、価格も下がってきたことで扇風機人気を押し上げる要因になりました。

 一方で扇風機に関して気を付けてほしいのは、古いものを継続して使っている方が多いこと。私の親世代もそうですが「まだ使える!」と主張して、平成ならまだしも昭和製の扇風機を使用している方もお見かけします。

 扇風機の耐久年数は8年といわれているのに…。扇風機だけに限ったことではなく、古い家電を使い続けていると経年劣化で発火の恐れもあります。気になる方は日本電機工業会(JEMA)やメーカーのHPなどにも情報が載っています。同時に、シーズン初めに扇風機の使用を開始する前には異音や異臭、動作不良などがないか、安全性を確認した上で使うようにしましょう。

【33段階の風量切り替えが圧巻】特長は蝶の羽ばたく羽根をイメージした、独特な形状の羽根です。なめらかな風を生み出すために工夫され、その風量設定は何と33段階! 風量を徐々に下げられる調整はもちろん、リズム風やおやすみモードなども設定されており、キメ細かい風を体感できます。

 ほかにも室温センサーで運転を制御したり、いろいろな意味でハイエンドモデルとなっています。特に今の時期に活用していただきたいのは、シャープ独自の技術であるプラズマクラスターを使った衣類消臭モード。部屋干し衣類の生乾き臭や汗をかいた衣類特有のにおいなど、扇風機の風を向けることで一蹴してくれます。ちょっと価格が高いのがネックですが、それだけの満足度もあるかと。リビングで使うのに向いていますよ。

 ◆シャープ「プラズマクラスター扇風機 PJ―N3DG」(2万9340円=本紙調べ)

【組み立て簡単、収納楽々】これまでの扇風機の悩みといえばオフシーズンの置き場所(シーズン家電特有ですよね)。最近はテレワークが定着したこともあって生活用品も増えがちで、できるだけコンパクトな家電が求められる傾向にあります。その点、この製品はしまうときには本体の底面にリモコン、電源アダプターなどの周辺器具を入れることができ、コンパクトな収納を実現してくれました。

 同時に特に高齢者の方に多い悩みとして「組み立てが難しい」という声もありました。この点に関して、山善さんは購入後の組み立てを4工程で終了するなど、簡易性に力を入れたことで人気を得ています。DCモーターも搭載されており、8段階の風量調節や静音性にも気を配っていることで就寝時でも安心してお使いいただけます。

 ◆山善「DCモーター30cmハイリビング扇風機 YHX―FGD30」(1万1750円=本紙調べ)

【オシャレに部屋を彩りたい人に】羽根のない縦型のタワーファンは扇風機に比べると風を出す面が大きいので、より自然な風、たとえて言えば「窓を開けているような風」を体感できます。直線的な風が苦手という人や、外見もスタイリッシュなので、部屋の雰囲気を変えたい人などにも向いています。

 風量調整は16段階。家に帰ってすぐ風に当たりたいときもターボ機能があるので、スイッチを押して一気に涼しさを感じられますよ。コードレスタイプでキャスター付きなので移動も簡単。夏場に熱がこもりやすい台所や、涼しくしたい脱衣所に、ピンポイントで使うのもオススメです。

 ◆コイズミ「コードレスタワーファン KTF―0500」(2万5080円=販売想定価格)

 ※本紙調べはヨドバシ・ドット・コムの価格を掲載(2021年7月12日時点)

 ☆いしい・かずみ 家電プロレビュアー。家電レビュー歴15年以上。茨城県に家電をレビューするための一戸建て「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大物家電のテストも行う。実際に製品を使用した上での的確なコメントに定評あり。

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