花粉症の人にとっては、1年で最もつらい季節。コロナ禍で巣ごもりゆえに、外出時は例年以上に完全防備し、在宅時にはわずかな隙間から室内へ侵入する花粉に注意が必要だ。そこで今回は“2021年花粉対策最新事情”を大調査! ウイルスにも効果が期待できるので、花粉シーズンが過ぎても役立つスグレモノばかりだ。

【顔周り】レイワメディカルラボ㈱が1月に発売した鼻用の保湿オイル「ビアン ノーズスティック付き」(税別2800円)は、ヤシ油、アボカド油など、6種の天然植物オイルと、20種のアミノ酸からなる抗菌ペプチドが、花粉やハウスダスト、PM2・5、ウイルスなどの異物の侵入を防ぐ。鼻の中に直接噴射してオイルを塗布することで鼻腔内を潤し、バリア機能を整え、鼻のかみ過ぎなどによる皮膚の赤みを抑えて、鼻水、くしゃみを緩和する。オイルが染み込んだ綿棒を個包装にした「ビアン お試しタイプ」(同500円)も…。

 化粧水感覚で顔や髪、体、衣類にも使用できるのが、1月に㈱ドクターシーラボから登場した「ダブルバリアミスト EX」(同1250円)。ひと吹きで、銀イオン水による〝シールドマスク〟と、皮膜を形成するアルテロモナス発酵エキス配合の〝シールドマスク〟が、花粉、ウイルス、PM2・5をダブルブロックし、保湿成分がマスク荒れも予防してくれる。

 男性用フェイシャルペーパー売り上げナンバーワンで、2月にリニューアルした㈱マンダムの「ギャツビー フェイシャルペーパー」に新たな香りとして加わった「せっけんの香り」(同500円)は、花粉やPM2・5も拭き取れる。天然コットン100%の大判ペーパーで、顔だけでなく胸元まで、汗や脂、汚れもからめ取り、せっけんの香りがさわやかだ。

【目元】メガネを完全分解して付着した花粉などを徹底洗浄してくれ、しかも他社で購入のメガネもOKという太っ腹な無料サービスを実施しているのが㈱ビジョンメガネ。分解・洗浄に、除菌の工程を追加した「パーフェクトクリーニング」がそれだ。

 まず、メガネのすべてのネジを外してパーツに分解してから、超音波洗浄機で洗い流す。その後、除菌効果がある次亜塩素酸水のスプレーを全体に噴霧し、レンズのコートを守るクリーナーを塗って拭き上げた後、くもり止めを塗布する。所要時間1本30分程度と、しっかり掃除してくれる。

「自宅でのケアでは取り除けないメガネの隙間に付着した花粉などの汚れも徹底的に除去します」(ビジョンメガネ)

 目からの飛沫感染対策としても好評で、20万本以上を対応したという。

 一方、目元への花粉・飛沫対策メガネも人気で、Zoffは「ゾフ プロテクト」シリーズとして3タイプを展開しているが、1月に発売した花粉高カット率モデル「エアバイザー ウルトラ」(税込み3300円)はすでに品薄。

 フードを取り外し普通のメガネとしても使える2WAYモデル「ゾフ プロテクト 2WAY」(同7700円=度付きセットレンズ代込み)、コンタクトの人や視力矯正が不要な人も使用可能な度なしのフード一体型モデル「エアバイザー」(同3300円)も好調だ。

 シリーズ全体で前年比約4.6倍の売り上げで、1月発売の「除菌効果付き くもり止めスプレー」(同800円)も、入荷が追い付かないほどとか。

【マスク関連】今や必需品のマスクだが、花粉症に苦しむ人にもうれしい関連商品が例年以上に充実しているので、チェックしておこう。

 天然アロマの香りで鼻のムズムズもすっきり…と評判なのが、㈱フェヴリナから2月に登場したマスク用スプレー「マスク リフレッシュ ミスト」(税込み2200円)。マスクの内側に噴射すると、アロマテラピーでも使用されるユーカリなどの清涼感がある香りが広がり、気になるニオイも和らげてくれる。サトウキビ由来のエタノールが、99・9%という高い除菌力を誇り、マスク荒れ対策として保湿成分も配合されている。

 ㈱キングジムが2月に発売した「UV 除菌ケース」(税別6000円)は、紫外線の中でも特に強い除菌作用がある“UV―C”の照射により、マスクなどを入れると、約10分で除菌する。内面はアルミ素材で、2か所から照射されるUV―Cを全体に反射させて除菌するため、消毒液を使えないスマホや紙幣もOKだ。本体は幅約40ミリと場所を取らないスリムな形状で、充電式で持ち運びも可能。

 ユニークなのは、錠菓市場トップを誇るアサヒグループ食品㈱の「ミンティア」から、3月1日に発売された、史上初となるマスク着用時専用の「ミンティア +MASK ペパーミント/シトラスミント」(税込み108円)。独自設計のカプセルがはじけて口の中から鼻腔まで爽快な香りが広がり、やさしい清涼感で目に染みないのがポイントだ。マスク着用時の不快感が軽減するので、花粉の季節にオススメ。