【初耳講座】ヘルシーでギルトフリーな“フェイクミート”

2020年11月15日 10時00分

【写真左】「ソイモス野菜バーガー」はソイパティを使用【写真右】「NEXTカルビ」は見た目も肉そっくり!【写真下】植物肉100%の「プラントベースミートハンバーグ」

【知って納得! 初耳講座】近年話題の“フェイクミート”がコロナ禍で人気上昇中だ。大豆などの植物が主原料の代替肉は、もはやベジタリアンだけの選択肢ではなくなっている。外食や小売りでの取り扱いが増え、味や食感も格段に進化したのに加え、高タンパクで低脂質とあって、運動不足やコロナ太り解消のため、肉好きも好んで食べるようになりつつあるのだ。ヘルシーでギルトフリーな“次世代植物肉”を取材した。

【プラントベースミートハンバーグ】ハンバーグ専門店や焼き肉店での取り扱いが増え、肉好きのための植物肉がブレークの兆しだ。

 石窯で焼くハンバーグ専門店「いしがまやハンバーグ」は、DAIZ㈱が開発した次世代植物肉“ミラクルミート”を使用したメニューを、10月23日から19店舗で提供。大豆油カスが主原料のものとは異なり、発芽大豆を使っていて、うまみや栄養価がアップしている。

 植物肉100%の「プラントベースミートハンバーグ」(ライス・スープ付き税別1580円)は「大豆特有のくさみがなく、肉を食べた時のような胃もたれしない」と好評だ。植物肉と牛肉が50%ずつの「プレミアムハンバーグライト」(同1480円)もあり、肉の気分なら牛肉100%で、食べ過ぎた翌日は半々にするなど、体調に合わせて気軽に味わえる。

 同店を展開する㈱きちりホールディングスでは、次世代植物肉を使用した新事業「XMEAT」として、フードデリバリーとネットストアでの販売も開始。ネットストアのイチ押しは、キーマカレーや麻婆豆腐など、7つの味を試せる「XMEAT 7デイズセット」(税込み3860円)だ。

【焼き肉フェイクミート】1人1台の無煙ロースターで好きな部位を楽しめる焼き肉ファストフード店「焼肉ライク」では、日本初の焼き肉フェイクミートを新橋本店などの限定5店舗で11月1日から販売。ネクストミーツ㈱が開発した大豆を原料としたフェイクミートで、「NEXTカルビ 50g」(税別290円)と「NEXTハラミ 50g」(同310円)がある。

 興味本位で注文して、リアルとフェイクミートを食べ比べる人も多く、「大豆にしてはお肉感がある」と評判は上々とか。一般的な焼き肉と比べて脂質が半分以下で、タンパク質は約2倍だそうで、メタボ腹が気になるオトーサンにもオススメ。

【大豆のお肉シリーズ】2009年にポール・マッカートニーが提唱した“ミートフリーマンデー”をご存じだろうか? 地球や動物、健康のため、週に一度は肉を食べないようにするものだ。

「日本ではなじみがありませんでしたが、徐々に浸透しています」というのは、15年に業界に先駆けてレトルトタイプの「大豆のお肉」シリーズを発売したマルコメ㈱。以降、ラインアップを拡充し、冷凍や乾燥タイプ、ミンチやブロック形状など、5シリーズ・24種類が出揃っている。

 代替肉が初めての人には、湯戻しも水切りも不要なレトルトのミンチタイプが使いやすい。「大豆のお肉の味付きそぼろ」(オープン価格)は、そのままご飯にのせてもOK。脂の多い肉と違って冷めても白く固まらないので、寒い季節の朝食や弁当のおかずに最適だ。

 18年に大豆を使った「ゼロミート」シリーズを発売した大塚食品㈱は、今ではハンバーグ2種類、ソーセージ、ハムを展開。「ゼロミート ソーセージタイプ」(税別398円)は、肉を使ったソーセージのような味と食感で、薫製による香りも楽しめる。パックごと電子レンジで温めるだけで、酒のいいツマミになる。

【ソイモス野菜バーガー】外食やコンビニなど、身近なところでも植物肉のメニューは増えている。

 15年3月に大豆を使用した「ソイパティ」を開発したモスバーガーでは、同年5月から主力商品でソイパティの選択が可能となった。現在では「ソイモス野菜バーガー」(税別334円)など、11種類のソイパティメニューを揃えている。

 一方、17年4月から大豆ミートを使用した商品を販売しているファミリーマートでは、カウンターフーズにもラインアップを拡大。10月13日から都内限定で「大豆ミートナゲット」(税別213円)と「大豆ミートまん」(同121円)、27日からは全国で「大豆のお肉!チーズビビンバ丼」(同462円)を発売した。
 ※店舗により販売がない場合がある

【オーツミートと野菜のスープ】日本では大豆を原料とした植物肉が主流だが、海外ではさまざまなベジミートが開発されている。イチ早く大豆以外を使った植物肉を展開しているひかり味噌㈱では、19年にフィンランド発のそら豆を主原料とした次世代ベジミートを日本初上陸させ、「ハーキス フィンランド 野菜のそぼろ」3種類(税別各500円)を発売。今年3月にはフィンランド生まれの“オーツミート”を使ったカップスープ「オーツミートと野菜のスープ」3種類(同各180円)も登場。オーツ麦にえんどう豆、そら豆を加えて作ったオーツミートも日本での取り扱いは同社が初めてだ。

【無印良品・大豆ミート】無印良品が店舗とネットストアで10月28日に発売した「大豆ミート」4種類(税込み各290円)は、大好評で場合により売り切れの可能性も…。

 冷蔵や乾燥タイプの大豆ミートが多い中、常温保存可能で水戻し不要。手軽に毎日の食卓に取り入れられるので、植物肉の普及が加速しそうだ。

 温めるだけの「ハンバーグ」と「ミートボール」は肉好きでも違和感なくおいしく食べられる食感に仕上げている。料理にすぐ使える「ひき肉タイプ」と「薄切りタイプ」はそれぞれミートソースや担々麺、しょうが焼きや野菜炒めなどに、肉を使う容量で使用できる。

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