コロナ禍で意識改革する人が急増中 おっさんずスキンケア

2020年09月06日 10時00分

ミドル男性向けの「ルシード アドバンスケアシリーズ」と「同 フェイスメイクシリーズ」

【チマタのハヤリ 】コロナ禍において男性のスキンケア意識が変化している。マスクの摩擦や手指の消毒などによる肌トラブルで、普段何のケアもしていない男性ほど、皮膚科に駆け込むケースが増えているのだ。さらに、テレワークやオンライン飲み会で自分の顔をウェブ画面で見て、お手入れの必要性を痛感する人も続出している。そこで今回は、専門家が伝授する“オトーサンのためのスキンケア講座”をお届けしよう。

【ローション】「今年は肌にとって最も過酷な夏と言っても過言ではないでしょう。秋から冬の本格的な乾燥シーズンが到来すると、例年より肌トラブルが深刻になることが予想されます」と警鐘を鳴らすのは、野村皮膚科医院(横浜市神奈川区)の野村有子院長。

 ただでさえ今夏は猛暑で紫外線の刺激、冷房による乾燥などが心配だが、マスク着用に伴い、汗による肌ダメージ“マスク汗荒れ”も増加している。マスクをしていると皮膚の角質層がふやけた状態になり、外した時に角質層の水分が蒸発して皮膚が乾燥し、肌のバリア機能が低下する。そうした敏感肌は男性にも多く、夏の終わりの今こそしっかりケアしたい。

 とはいえ、どうしたらいいか、どんなものでケアしたらいいかわからない…という中高年男性がほとんどだろうから、話題の商品をいくつかチェックしてみよう。

 スキンケアの基本は洗浄と保湿で、これからの季節は特に保湿が大事だが、何も塗っていないオトーサンは結構多い。

 そんな男性がスキンケアデビューするなら、例えばユースキン製薬㈱が9月1日にリニューアル発売した「ユースキン シソラ ローション」(税別980円~)はどうだろう。

 うるおい成分「しその葉エキス」配合のローションで、外部刺激に敏感なピリピリ肌をやさしく保湿してくれる。ベタつかず、サラッとした付け心地なので、ヒゲそりの後やマスクをする前などに塗るのもいい。
 一方、皮膚のバリア機能が壊れて、外からの刺激や水分の蒸発が防げなくなり、赤みなどの炎症が起きやすくなるなど、肌が乾燥して荒れた状態の“乾燥荒れ肌”には、アンファー㈱が9月16日に発売する「ナチュラブルプラス ヘパフォーム」(税込み4950円)。“ヘパリン類似物質”配合の一般用医薬品として、日本初となる泡の乾燥性皮膚疾患治療薬だ。

 ヘパリン類似物質とは、水分保持・血行促進・抗炎症と、3つの働きがあり、乾燥肌にも優れた効果が期待できる成分。日本では50年以上前から乾燥性皮膚疾患治療薬として使われていて、肌の内側から新陳代謝を促し、乾燥荒れ肌を改善する。

 伸びのいい泡タイプで、塗りやすいのがポイント。顔・手・体など、全身の乾燥荒れ肌対策に、赤ちゃんから大人まで、家族全員で使用できる。

 マスクを着けることで乾燥して荒れた肌、手指を消毒し過ぎて繰り返す手荒れなど、コロナ禍の肌の悩みに使ってみたい商品だ。

【シミしわ改善メーク】ウェブミーティングで40代男性の約5人に1人は自分の顔を一番見ていて、画面に映る自分の顔を5割以上が老けて見えると感じている。そんな興味深いデータが、㈱マンダムの調査でわかった。

 ウェブ画面は暗く、陰影が鮮明になり色むらができるので、シワがくっきりして老けて見える。顔印象を科学する早稲田大学理工学術院総合研究所の中村航洋講師は「カメラの角度も重要で、低い位置から映すと顔の下半分が大きく見えて老けた感じになるので、カメラを上に設定すると顔の印象が若々しくなりますよ」という。

 さらに、マスク着用時に会話をする時、相手の顔の目元を一番見る人が約6割で、口元が見えない分、目元に視線が集中し、シワ・シミ・クマが目立ち、目元が人の印象も左右するとか。

 ならば、スキンケアに頼らざるを得ないワケで、コロナ禍はミドル男性の身だしなみ意識にも変化をもたらし、ごく普通の男性がスキンケアや化粧をする時代が到来しつつあるのだ。

 そうした流れを受けて、男性をターゲットにした新商品を、各社が続々と投入している。
 ㈱マンダムは、40歳からの男のシワ・シミにアプローチする「ルシード アドバンスケアシリーズ」(税別1500円~)、シミ・クマ・毛穴をカバーする「同 フェイスメイクシリーズ」(税別各1500円)を8月に発売した。

 前者はシワ改善有効成分“ナイアシンアミド”配合の「薬用リンクルフォースクリーム」と、シミ対策有効成分“トラネキサム酸”配合の「薬用メラノクリーム」。後者は指で塗るだけで肌色を瞬時にカバーする「フェイスカバーコンパクト」と、顔色を明るくしてテカリを抑える「印象アップローション」というラインアップだ。

【洗浄&保湿】 ㈱ランクアップからは、40代からの男性の肌悩みにアプローチする男性用コスメブランド「R―homme」が7月に誕生。

 酵素を含むパウダー状の洗顔料「TSUBU WASH」(税別3500円)と、皮脂バランスを整える成分“ケアナリア”配合のオールインワンジェル「HADA GEL」(同4900円)がある。

 MOON―X㈱では、肌質に合わせて選べる男性用スキンケアシリーズ「SKIN X PLATINUM EDITION」を9月23日に発売する。

 脂性肌用の「RED」と乾燥肌用の「BLUE」の2タイプで、それぞれ洗顔料「ザ・クレイウォッシュ」(税別各2900円)と、化粧水「ザ・モイスチャライザー」(同各5900円)の計4種類が揃う。洗顔料にはソニー㈱が開発した、米の籾殻から生まれた天然由来の炭素材料「トリポーラス」を、化粧水にはそれぞれ出雲の温泉水と石川県の海洋深層水を配合している。

 両タイプともにスキンケアの基本である洗浄と保湿の2ステップの簡単ケアなので、男性でも続けられそうだ。