出張や旅行など、何かと利用頻度が高い東京駅。その八重洲口の目の前に現れた緑あふれる異空間をご存じだろうか?

 都会の真ん中とは思えない開放的な雰囲気で、入り口ではトラクターがお出迎え。調べてみると世界的な工業デザイナー・奥山清行氏がデザインに携わったヤンマー(株)のもので、実はここ、同社の東京支社ビル跡地を活用した屋外型複合飲食施設。「THE FARM TOKYO」(東京・中央区)として10月末までの期間限定でオープンしているのだ。8月末までは暑い夏ならではのホット&スパイシーな料理を提供していて、「ビールに合うはず」と、飲んべえ記者が潜入した。

 緑に囲まれた施設内は広く、手ぶらで楽しめるバーベキューをはじめ、グリル&ピザ、ビアバーなど、6つのテナントで構成されている。イスやテーブルはウッディーで、都会のオアシスのよう。

 そびえ立つビルを見上げながらバーベキューもオツなものだが、予約制なのでまた今度にして、まずは気軽に立ち飲み。

「とりあえずビール」というワケで「BARカミアワー」で「トライ ザ 神泡。」(530円)を注文。サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」の“神泡。”を自分で注ぎ、泡アートも体験できるとか。インスタ映え重視の若者向きかと思いきや、やってみるとSNSとは無縁のオヤジでも楽しい。専用マシンでデザインを選びタッチするだけで、約15秒で泡アートが完成するから、話のネタにも試す価値ありだ。

 ビールだけでなく料理にもこだわっていて、特にオススメなのはヤンマー(株)厳選の食材を使用したメニュー。例えば「グリルマウントヒル」のピザには、同社が量産化に成功したお米由来の新素材「ライスジュレ」を使用していて、もちもちした生地の食感がクセになる。

「ヤンマー農園直送フレッシュトマトとバジルのピッツァマルゲリータ」(1580円)に加え、ピリッと刺激的な辛さでビールがガンガン進む「コーンと青唐辛子のハーベストピッツァ」(1480円)もある。

 他にも、「ケイジャンチキンとポテトのスパイシーコンボ」(880円)など、ピリ辛でお酒に合うメニューが揃っている。

※価格は税込み。