“鉄増して”おめでとうございます! 2021年もよろしくお願いいたします。今回のお正月特別号では、みなさんにクイズで楽しんでもらいたいと思います。題して「今年は丑年。あなたはいくつ読める?『牛』が付く難読駅名クイズ~!」。

 日本には「丑」が付く駅名はありませんが、「牛」の漢字が入る駅は私が調べたところ、全部で17駅ありました。しかもそのほとんどが、難読駅名だったんです。

 それでは第1問!「美馬牛駅」は何と読むでしょう? ヒントは、この駅は北海道のJR富良野線にあり、駅名の由来はアイヌ語である「ピパ(キレイな)ウシ(ところ)」から来ています。というわけで正解は「びばうし」! 北海道で牛がたくさんいた場所だったのかなと思いきや全く違う由来ですが、「ビバ!牛!」という読み方、お正月にピッタリな駅だと思いませんか?

 石北本線に「伊香牛(いかうし)駅」もあります。こちらも起源はアイヌ語で「いつもあふれるところ」という意味から来ており、近くに川があることも関係しているようです。こちらも私の予想した「ここに住む長老は、イカの塩辛と牛肉が好きだった」説はハズレました(笑い)。

 続いて第2問!「特牛駅」の読み方は? この駅は山口県のJR山陰本線にあり、近くに観光名所の元乃隅稲成神社があります。ここは2015年、アメリカのテレビ局が発表した「日本で最も美しい場所31」のひとつなんですよ。日本海をバックに123基の真っ赤な鳥居がズラッと並ぶ景色は圧巻です。

 駅名の答えは「こっとい」。由来は諸説ありますが、方言で雌牛の意味である「ことい」から付いた説があるそうです。文字通り、牛が関係しているようですね。

 最後に木村ポイントで、クイズ攻撃をしちゃいます!「北海道の妹背牛駅」「青森県の撫牛子駅」「宮城県の小牛田駅」。何て読むのでしょうか? 日本の地名ってなじみがある人以外には、漢字の呪文のように見えてしまいますね。

 答えは「もせうし」「ないじょうし」「こごた」です。みなさんは何駅読めましたか? 正直、私は初めて知った時、一つも読めませんでした(笑い)。今年は漢字の勉強も頑張ります!

 それでは牛のようにゆっくりと、でも力強く前に進む一年になるように願って、出発進行~!

☆きむら・ゆうこ 1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。