【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】鳥栖駅名物かしわうどんを食べた後で乗り鉄人生最大の事件が!

2021年04月20日 16時00分

鳥栖駅にある九州初の立ち食いうどん店(切り込み写真は絶品かしわうどん)

 長らく乗り鉄をやっていると、トラブルや事件に遭遇することがあります。私の乗り鉄人生で一番の事件は、見知らぬ人を助けるために救急車を呼んだことでした。この経験から、「人は突然のことが起きるとこうなるんだな!」と学んだことがありました。

 この時、私は北九州の門司港駅から、在来線に乗ってのんびりとアテのない乗り鉄をしていました。到着したのは佐賀県のJR鳥栖駅。近くには、学校の教科書にも載っている名所・吉野ヶ里遺跡があります。この日はここで夕食をとって、宿泊することにしました。

 鳥栖駅のホームには、鉄道ファンにも有名な立ち食いうどん店があります。実は九州で初めてできた立ち食いうどん店で、1956年(昭和31年)から今も営業が続いているんです。名物はかしわうどん。薄味のつゆに甘じょっぱく煮た鶏肉をまぜると、思わず「幸せ~(ハート)」と漏らしてしまうほどおいしい一杯です。一度この味を知ってしまうと素通りできないため、この日も吸い寄せられるように立ち入ってしまいました。

 おなかがほかほかになったので、駅を出てホテルに向かいました。しばらく歩くと街灯がまばらになり、薄暗い先をよく見ると、歩道の上に横たわったおじいちゃんを見つけてしまいました!

 ビックリして近寄り、聞いてみると、転んで足をひねって立てないとのこと。意識はハッキリあるものの、頭から少量ですが流血しています。救急車を呼んでほしいと言われ、私が119番しました。

 救急隊の方から「場所は?」「方角は?」「どこにいるの?」などと聞かれましたが、初めて来た土地のためスムーズに答えられません。何とか伝えたものの、今度は救急車が来るまでの処置が分からない。すると通りがかりの方が徐々に集まって手助けをしてくれて、おじいちゃんは無事、病院に運ばれました。

 ここで木村ポイント! 何もできない無力さを知った私は、帰宅後に消防署がやっている上級救命講習に申し込みました。この出来事がなければ、AEDの使い方や心肺蘇生法も知らないままだったと思います。それでは、何があるか分からないからこそ、人を成長させてくれる旅へ出発進行~♪ 

 ☆きむら・ゆうこ 1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。

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