【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】今は乗れない観光列車「らくだ」…別の形で夢をかなえました!

2021年04月06日 16時00分

「らくだ」に乗車したよ!(切り込み写真は特急列車の砂像)

 近年、全国各地でさまざまな観光列車がデビューしていますが、そのほとんどは古くなった気動車を改造して再利用したものになります。コストが抑えられるなどの利点があるからです。

 このような観光列車の“お初”は、なんと1983年。まだ国鉄時代になります。当時はジョイフルトレインと呼ばれていて、列車の愛称は「らくだ」でした。由来は、当時国鉄が売り出していた企画切符の「トクトクきっぷ」のキャラクターが、らくだだったからです。主に鹿児島地区を走っていて、車内にはカラオケも付いていました。約40年も前から観光列車があったなんて驚きですね。

 私も列車の「らくだ」に乗ってみたかったのですが、今はもう廃車になっているので乗れません。そこで動物のらくだに会いに行って、「『らくだ』に乗車したよ!」という写真を撮り、別の形で夢をかなえようと鳥取砂丘へ向かいました。

 鳥取駅に着いて改札を出ると、駅構内に特急列車の砂像が展示されていました。さすが砂丘の街ですね。砂で作られたと思えない精巧なクオリティーに、マジマジと見入ってしまいます。夜遅くに到着したため、この日は1泊して翌日の“らくだ乗車”に備えました。

 翌朝は始発のバスに乗って、朝7時台に鳥取砂丘へ到着。一番乗りで誰もいない砂には風紋がくっきりと広がり、自然が作った芸術に見とれてしまいました。ここへ来た理由は、鳥取砂丘名物の“らくだライド体験”をするためです。でもあまりに早く着いてしまったので、営業時間まで待つことにしました。

 するとらくだ使いさんがやってきて、「オープン前から並ばなくても乗れるのに。早く来て待つほど乗りたかったの? それならこっちへおいで!」と、他のらくだより一回り小さな子に、特別に乗せてくれたんです!

 このらくだ使いさんは「この子はまだデビュー前の訓練中なんだ。海外からメスを1匹輸入したら、おなかの中にこの子がいて、1匹の料金で2匹手に入ってラッキーだよ~」と、驚きの経緯を教えてくれました。これは鉄道用語で言うと、「試運転に特別乗車」ですね。私もラッキー♪

 ここで木村ポイント! 無事に目的を果たして、「『らくだ』に乗車したよ!」という自己満足の写真が撮れました(笑い)。それでは、現代のらくだに乗りに、鳥取砂丘へ出発進行~!

 ☆きむら・ゆうこ 1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。

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