【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】ムーンライトながら突然の廃止発表…「鉄道鬼ごっこ」の思い出

2021年02月02日 16時00分

私が30回以上乗ったムーンライトながらが…

 JR東日本とJR東海が先月22日、「ムーンライトながらの運転を終了しました」と、突然発表しました。私にとってこれは予期せぬ訃報と同じくらいの衝撃で、「え? どうして? この前まで元気に走ってたじゃん!?」。この知らせがウソであってほしいと思ったほどです。

 この列車は、東京~大垣間を走る夜行快速で、私も30回以上は乗っていました。特に「青春18きっぷ」のシーズンは、座席指定券の530円を追加すれば、寝ている間に安く快適に大移動ができるため、乗り鉄には絶対に欠かせない存在だったんです。

 この列車は、コロコロと姿を変える特徴もありました。国鉄時代からの車両である183系・189系の特急型は、座席がフリーリクライニング式で、体重移動したはずみでレバーが外れることが多く、深夜に「ガコンッ!」と背もたれが強制的に戻って起こされるという洗礼を何度も受けました(笑い)。

 私のお気に入りだった373系は、分厚くフカッとしたクッションがベロア生地に包まれていて、家具メーカー「大塚家具」の高級ソファコーナーにありそうな見た目と座り心地でした。

 15年ほど前はまだ、「ムーンライト」という名前の付く夜行快速が、全国でたくさん走っていました。私は当時、これらの列車を乗り継いで、4連泊の大移動をするというチャレンジをしたことがあります。

 その行程は、まず京都から愛媛県の松山に向かうムーンライト松山で1泊。日中に移動して、高知から京都に向かうムーンライト高知で2泊目。そして夜までに寄り道をしながら名古屋へ、そこからムーンライトながらで3泊目を過ごして東京。最後は、東京からムーンライトえちごに乗って、朝4時台に新潟に到着しました。

 ここで木村ポイント! この時はプライベートでしたが、1時間ごとにブログに現在地を公表して、私の行き先を予想して実際に捕まえてね、という遊びの「鉄道鬼ごっこ」を開催して、過去最高のブログアクセス数を記録した思い出もあります。

 突然の廃止発表で“ながらロス”中の私ですが、思い出をありがとうと見送って、出発進行~!

 ☆きむら・ゆうこ 1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。

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