【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】京成電鉄さん、西武鉄道のようにそのヤギを飼うのはどうですか?

2020年07月28日 16時00分

京成電鉄とヤギの写真を知人が送ってくれました!

 東スポさんでも大きく報じていましたが、先日、「脱走した子ヤギが線路沿いの斜面に迷い込み、そのまま2か月すみ着いている」というニュースがありました。その場所は、千葉県にある京成電鉄の京成佐倉駅付近です。

 近所に住む知り合いの鉄道ファンが写真を撮って、私に送ってくれました。京成電鉄が大好きなその知人は、「時折ヤギは、カメラ目線をくれるようにこっちを見てくれてかわいい♪ でも早くおうちに帰れるといいね」と、実際に見た感想を教えてくれました。

 この子ヤギは、近くに住む男性がペットショップで購入し、水田の除草用に飼育していたところ、脱走してしまったそうです。まだ捕獲されていません。なかなか捕まらない現状に、私から提案があります!

「京成電鉄の担当者さん、西武鉄道のようにそのヤギを飼うのはどうですか?」

 実は、同じ関東の大手私鉄である西武鉄道は、10年ほど前からヤギを飼っているんです! そのヤギは池袋駅から1時間ちょっとで行ける、西武池袋線の武蔵横手駅にいます。理由は、草を食べて除草してもらうため。エコパートナーとして線路脇の社用地に、多い時には4頭のヤギが活躍していました。現在は1匹が暮らしています。

 以前は社員さんがガソリンエンジンの草刈り機を使っていましたが、ヤギのおかげで年間176キログラムの二酸化炭素削減という成果が出たそうです。

 経済効果もありました。ヤギを見るために電車に乗るお客さんが増えたり、生まれた子ヤギの名前を公募して存在を知ってもらったり、社有地を開放してヤギと触れ合えるイベントを開催したりと、マスコットキャラクターの役割もしてくれたんです。

 こういった取り組みは、他の鉄道会社も実施しています。奈良県のJR桜井線では、2013年に地元の方の協力を得て、線路土手へヒツジを放遊したところ、500平方メートルの雑草が2週間でキレイになりました。それを知った近くの近鉄松塚駅でもヒツジを2匹迎え、「キン」と「テツ」という名前を付けて話題になりました。最近、話題となっている動物駅長もそうですが、動物がそこにいるだけで鉄道が癒やしの場所になりますね。

 ここで木村ポイント! …とはいえ、京成電鉄の場合は柵もなく危険もあるので、子ヤギにとって一番いい結末になるといいですね。どうなるか見守りたいと思います。それでは、人と鉄道が共存できる未来へ、出発進行~!

☆きむら・ゆうこ 1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。