【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】車両基地からレインボーブリッジまで見渡せる“トレインビュー絶景駅”

2020年06月23日 16時00分

吹き抜けで開放的な空間が広がります

 今年の3月14日、ホワイトデーに、JR山手線30番目となる新駅「高輪ゲートウェイ駅」が開業しました。開業したころはまだ、新型コロナウイルスの情報が錯綜していて、安倍晋三首相も記者会見で「ストレス解消に屋外へ行きましょう」「オリンピックも予定通り開催します」などと話していました。

 私も開業したらすぐに行こうと思っていましたが、日に日にコロナの情報が深刻化していき、なかなか行けないまま3か月も経過! 先日ようやく、自粛明け初の乗り鉄として、高輪ゲートウェイ駅に行ってきました。

 これまでの鉄ヲタ人生で3か月も乗り鉄をしないなんて、私にとっては大事件です。いつもなら何とも思わない通勤電車ですが、久しぶりの山手線にときめいてしまいました。大崎、品川と徐々に近付くにつれ、胸が高鳴ります。初デートの彼が待つ駅に向かうような心境で、ピカピカの高輪ゲートウェイ駅に到着しました。ホームに降りた瞬間から驚きの連続でした。都心の駅にありがちな、物を詰め込んだようなゴチャッとした感じが全くなく、吹き抜けで開放的な空間が広がります。

 折り紙をモチーフにした白い大屋根は、長さ約110メートルもあるそう。ホームから改札までの階段も壁がない一直線で、映画「ローマの休日」に出てくる大階段に見えてきました。

 3階にあるガラス張りのスターバックスが、この駅にはとても似合っています。開業前に発表された「ゲートウェイ」という横文字には圧倒的な違和感がありましたが、今は名は体を表すようなピッタリな駅名に感じます。さらに2階に移動してまたビックリ。ガラスの壁の向こうには東京総合車両センターという車両基地に、東海道新幹線の高架線路も伸びて、その奥にはレインボーブリッジまで見渡せます。なんという“トレインビュー絶景駅”なんでしょう!

 ほかにも無人キャッシュレスのコンビニ、AIによる乗り換え案内、お掃除や警備もロボットが行っています。鉄道の駅というより、新しいものが詰まった博物館のようでした。

 ここで木村ポイント! 私が行ったのは平日のお昼でしたが、真新しさもあって見物するために人がたくさんいました。みなさん、最先端の技術に触れて楽しそうでしたよ。ただ、密にはならないよう、気を付けて楽しみましょうね。

 それでは、おそらくいま日本で一番、未来型の駅である高輪ゲートウェイ駅へ、出発進行~!

☆きむら・ゆうこ=1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。