【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】乗車賃0円の“リモート鉄” 定点カメラで世界の旅!

2020年06月02日 16時00分

鉄道関係の定点カメラを利用して、お酒を片手に乗り鉄へ!

 新型コロナウイルス感染拡大により、長期間にわたって外出自粛要請が続きましたが、そんな状況下で私は、鉄道ファン約1500人と一緒に東京、兵庫、大阪、さらにはスイスまでをめぐる鉄道旅行をしてしまいました! こう言うと「こんな時期に不要不急の移動をするとは!」と批判されそうですが、実際には移動はしてません。私がやったのは、インターネット上で旅をする「リモート鉄」なんです。

 最近は全国の主要駅や観光名所に定点カメラが設置され、ユーチューブで生配信されています。そこで私が“ライブ生配信者”となり「みんなでお酒でも飲みながら、生の動画を見て“乗り鉄”しない?」と呼びかけたんです。

 まずは東京都内のJR赤羽駅付近へ。ここの定点カメラは、一般の方が設置されています。面白いのは、複数の線路を走る列車をAIが認識して「E233系 埼京線」などと瞬時に表示されるところ! 鉄道知識がない方も一緒に楽しめる、最先端の映像でした。

 次は大阪にあるレストラン「ジオラマ食堂てつどうかん」へ。店内には線路総延長約50メートルのNゲージジオラマがあります。ここに6か所の定点カメラが設置されていて、その模様を24時間生中継しているんですよ。

 実はこれ、ステイホームを楽しんでもらおうと、3月から配信をスタート。オーナーさんが生粋の鉄道ファンのため、細部まで忠実に再現されたジオラマが魅力です。特にスモークマシンによる朝霧の演出は、とっても幻想的でした!

 すると、これを見ていた鉄道ファンから「もうすぐ、余部(あまるべ)鉄橋を列車が通過するよ」とのコメントが。そこで“空の駅”として有名な、兵庫県の日本海近くにあるJR餘部駅(あまるべ駅、こちらは難しい漢字)に設置されたカメラへ移動しました。

 しかしアクシデントが発生! アクセスが殺到したことで、ページを開けない人が続出したんです。何とかアクセスできた私が実況中継して、絶景を走る列車を見送ることができました。

 そして最後は、世界遺産であるスイスのレーティッシュ鉄道へ。ここにも定点カメラが設置されているんです。アクセスすると、牛が牧草を食べている横を真っ赤なかわいい車両が弧を描いて駆け抜けて行きました。

 ここで木村ポイント! こんな「リモート鉄」に参加したみなさんは、「パスポートがなくてもスイスの列車に乗れた!」とか「乗車賃は0円だけど、スマホの充電も0%」などと、予想以上の盛り上がりとなりました。

 ぜひみなさんも、ステイホームで“乗り鉄”が楽しめるリモート鉄へ、出発進行!

☆きむら・ゆうこ=1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。