【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】時刻も走路も自由自在! 貸し切り列車は誰でもできます!!

2019年12月17日 16時00分

車内はお座敷でカラオケ付き!

 もしも自分の作った時刻と行路で列車を走らせることができたら――。こんな夢のようなことを考えたことはありませんか? でも実はこれ、誰でも実現可能なんです!

 子供のころにプラレールで遊んだように、頭の中の空想鉄道を現実にできる貸し切り列車があるので、その夢をかなえてください。

 貸し切り列車はJR・大手私鉄・ローカル線に限らず、どこでも可能です。私は年に1度、JR東日本の車両を借り切って、ファンのみなさんと関東を縦横無尽に走らせています。今年で11回目なんですが、先月行った走行プランをご紹介します。

 借りたのは「ジョイフルトレイン華」という車内が掘りごたつ風のお座敷列車。普段はイベントやJRツアーなどで使用されるものです。走行行路は都内の両国駅を出発し、総武線の千葉駅で折り返して、車庫である新小岩操車場に入ります。

 貨物列車専用線路である新金貨物線を通過して常磐線の我孫子駅で折り返したら、新幹線も止まっている車庫の田端操車場にも潜入! 人でごった返す池袋や新宿にも停車して、列車を待つ人に「何、この列車!?」と驚かせたら、他社のりんかい線へ入ります。

 新木場からJRに戻ってきて、西船橋が終点となりました。両国から西船橋まで、普通なら20分ほどで着くのに、この日は関東を意味もなくグルグル回り、6時間かけて到着しました(笑い)。

 どうやれば貸し切り列車を走らせられるのか? JRや大手私鉄の場合は、旅行会社に手配を依頼するのが一般的です。今回お願いした近畿日本ツーリストの川副さんによると、JRへは半年前までに希望行路を申請して、審査が通ると実現できると教えてくれました。

 気になるお値段ですが、今回の場合だと、距離運賃+グリーン車料金+特急料金に座席定員数を掛ける計算になるので、人数が集まれば普段の特急グリーン車乗車とあまり変わらない! お得な旅となります。

 今回の参加者は100%鉄道ファンで、車内に持ち込んだNゲージを走らせる高校生、車掌コスプレで乗務員になりきる方、寝転んで景色を眺める方など…。みなさん、いつもなら車内ではできないことをして楽しんでいました。

 ここで木村ポイント! もちろん新幹線の貸し切りもできちゃいます。知り合いの中には「東北新幹線を借り切って乗車したまま車庫に入る」というプランを立てた人もいますよ。それでは鉄道を“大人買い”する夢の列車に、出発進行~!

☆きむら・ゆうこ=1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。