【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】11・16京浜東北線 一生に一度?の絶景

2019年12月03日 16時00分

田町行きの表示が出た京浜東北線です

 先月の16日、JRの山手線と京浜東北線に、鉄道ファンが大集結しました。なぜなら2020年春に予定される高輪ゲートウェイ駅開業に向け、両線を一部運休として線路の付け替え工事をしたからです。一般の人にとっては不便な日だったと思いますが、鉄道ファンにとっては一大イベントだったんです!

 その証拠にこの日、世紀の瞬間を見るため東京駅へ向かった私は、ツイッターに写真付きで「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」とラグビーW杯のキャッチコピーをマネして投稿したところ、500件以上の「いいね!」が付きました(笑い)。

 工事による山手線の運休は、JR東日本が開業して以来初めてのことです。ということは30年以上も休日がなかった山手線さん、改めて、あなたを尊敬します!

 なぜ鉄道ファンがこの場所に集結したのでしょうか? それは、普段は絶対に見られない光景にたくさん立ち会えるからです。この日の午後6時、名古屋での仕事を終えて新幹線で帰京した私は、そのまま京浜東北線のホームへ向かいました。ホームの電光掲示板を見て、アドレナリンがドバドバとあふれます。普段は「大船行き」と表示されている行き先が「田町」となっているではありませんか!

 この光景は“絶景”と言っても過言ではありません。さらに帰宅ラッシュのこの時間の運転間隔は、通常2~3分なのに、この日は10分間隔になっています。本来ならお客さんでパンパンのはずの車内が、ローカル線のようにすいていました。

 さらに時間調整でしょうか? いつもならすぐ出発する列車が、長い時間止まっています。そして「田町行きがまいります」という自動アナウンス。おそらく、この日のために作られたものでしょう。鉄道の音が好きな“音鉄”のみなさんは、プロに負けないほどの立派なガンマイクをホームのスピーカーに向かって伸ばし、この貴重なアナウンスを録音していました。伝わりますか? このイレギュラーのすごさ! そして鉄道に情熱を注ぐ私たちの思い! そりゃ、鉄道ファンも集まっちゃいますよね~♪

 ここで木村ポイント! 山手線といえば環状しているのに、この日は一部で運休となったため、環状していない山手線となりました。私がこの日一番萌えたのは、形状が「〇」ではなく「C」の形となった部分です(笑い)。それでは次は、工事で付け替えられた新線を見に、山手線へ出発進行~! 

☆きむら・ゆうこ=1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。