【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】六甲&摩耶ケーブル 一歩も歩かず秋の紅葉と大自然を満喫!

2019年11月19日 16時00分

絶景が楽しめる摩耶ケーブル

 この季節になると、「秋にオススメの路線は?」とインタビューなどでよく聞かれるのですが、なぜか最初に挙げる路線はたいてい却下されてしまいます。私がオススメするのはケーブルカーで、これも立派な鉄道なのに先方の希望である“ちゃんとした鉄道路線”には入れてもらえないんですよね…(笑い)。

 紅葉で色づいた木々の間を登り、澄んだ空気の山頂から絶景が見渡せて、一歩も歩かずにお手軽登山気分も味わえるケーブルカーこそ、秋にピッタリの路線だと私は思っています!

 中でも秋にオススメなのが、神戸にある六甲ケーブルと摩耶ケーブル。ぐるっと周遊しながら一日めいっぱい、大自然を満喫できますよ。まず阪急六甲駅かJR六甲道駅、もしくは阪神御影駅から市バスに乗って、六甲山の麓にある「六甲ケーブル下駅」へ。ここからケーブルカーで急勾配の斜面をぐんぐん登って山頂を目指します。

 欧風のカラフルでかわいらしい車両は、天井部分がガラス張りになっていて、窓のないオープン車両も連結されているので、全身でめいっぱい秋を感じることができます。色とりどりの葉が、ひらひらと車内に遊びに来ることもあるんです。六甲山頂にはオルゴール博物館や牧場やお寺もあって、すべて路線バスで回ることができます。私はレストランやお土産屋さんが並ぶ六甲ガーデンテラスで、ジンギスカンランチと雑貨屋さん巡りをしました。

 夕暮れ時になったら、日本三大夜景の一つである摩耶山の展望台へ。眼下には神戸市街地から大阪方面まで景色が広がり、オレンジ色の空が刻々と変化して夜になると、「1000万ドルの夜景」と呼ばれる景色が広がります。ずーっと眺めていても飽きない風景にうっとりです。

 日が沈んだら摩耶ロープウェーで空中移動した後、摩耶ケーブルに乗って木々の間からキラキラ光る夜景を眺めながら下山します。このルートは全て乗り物で移動できるので、体力に自信がない方でもお手軽ハイキングの旅になりますよ。

 ここで木村ポイント! 摩耶ケーブルは定休日のある珍しいケーブルカーでもあります。毎週火曜日(祝日の場合は翌日)はお休みなので、お出かけの際はお気を付けください。なお六甲ケーブルは無休です。それでは、バス、ロープウエー、ケーブルカーたちが秋のど真ん中に連れていってくれる六甲ケーブル、摩耶ケーブルへ出発進行!

☆きむら・ゆうこ=1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。