【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】満天の星空とツーショット写真が撮れる全国初の公開天文台への最寄駅

2019年07月09日 16時00分

日原天文台では、満天の星空とツーショット写真が撮れます

 先週末は七夕でしたね! 今年も織姫と彦星がはるかかなたの宇宙でステキな出会いを果たし、さぞ盛り上がったことだと思います。そういえば私も以前、まるで宇宙から届いたようなステキな出会いがあって、めちゃくちゃ盛り上がったことがありました。

 それは5年前、JR山口線にある島根県の日原駅で起きた奇跡みたいな出来事です。日原駅のホームには、12星座が横一列に並んで“星のふる里”と大きく書かれた看板があります。その理由は「本州で一番星がきれいに見える天文台」と言われる、日原天文台の最寄り駅でもあるからです。

 ここは1985年にハレー彗星が地球に接近した時、全国初の公開天文台として建てられました。この天文台では夜の天体観測時、満天の星空とツーショット写真が撮れるサービスがあります。それを知った私は、鉄道と同じくらい宇宙も好きなので、乗り鉄と合わせて行ってみることにしました!

 夜7時、無人駅で薄暗い日原駅に到着。ホームから夜空を見上げるとなんと…! ポツンと立つ街灯にガが密集していました。これは夜のローカル駅あるあるです(笑い)。そして駅を出てあぜんとしました。駅の近くにあるはずの天文台がない! 慌てて地図を広げると、確かにそこにあるはずなのに、あるのは山です。

 そこで高校生の息子さんを車でお迎えに来ていたお母さんに聞いたところ「それは平面地図だから近くに感じるけど、天文台はこの山の頂上ですね…。良かったら車で送りますよ」と連れて行ってくれることになりました。

 さらに息子さんが「実はその天文台は、僕の亡くなったおじいちゃんが造ったんです」と言うではないですか!

 そのうえ、この親子の名字は私と同じ“木村さん”と発覚。

 道に迷ってたまたま声をかけたけど、偶然という言葉では説明できないほどの展開に、きっとこの天文台を造ったおじいちゃんが、宇宙からつなげてくれた縁なのかな、と思わずにはいられませんでした。

 ここで木村ポイント! この天文台には星にお願いを届けてくれるサービスがあります。専用の「願い星★宅配便」キット(250円)を購入し、願い事を書いて専用ポストに投函すると日本五大稲荷の一つ、島根県津和野にある太皷谷稲成(たいこだにいなり)神社に奉納されます。コースは月末締めの「流れ星お急ぎコース」と、3か月後に奉納される
「ゆっくりコース」があり、どちらも同じ料金です。

 それでは本州で一番願いがかなうかもしれない日原駅へ、出発進行!

 (毎週火曜掲載)

☆きむら・ゆうこ=1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。