【鉄旅タレント木村裕子の日本全国おもしろ鉄道】閉じ込められる超難関改札!? 10キロ離れた駅から精算を遠隔操作する駅

2019年07月02日 16時00分

黒笹駅では、乗り越し精算を遠隔で行います
 みなさんは改札でこんな経験はありませんか? ICカードの残高が足りなかったり、正しく切符を買ったつもりなのにピーッと鳴って開かなかったり。改札で焦ったことが誰にも1回くらいあると思います。そんな時でもほとんどの場合、駅員さんがきちんと対応してくれて外に出られますが、中には対応の仕方を知らないと駅構内に閉じ込められてしまう、超難関改札があるんです!
 
 そうした駅、実は日本各地にワナのように点在しているのですが、切り抜け方はほぼ同じなので、ぜひ事前に知っておいてください。その一つである、愛知県を網羅する大手私鉄・名鉄豊田線の黒笹駅に私が行った時のことでご説明します。
 
 この駅は無人駅で駅員さんがいません。そして地下鉄と相互乗り入れしているため、地下鉄の駅から乗ってきた場合は、両路線の運賃を支払う必要があります。この日、私は地下鉄の1日フリー切符で来たため、名鉄の乗車代を追加で払うこととなりました。普通は改札付近にある自動精算機で簡単にできますが、ここの精算機は地下鉄フリー切符のみ対応していないんです。
 
 そこでまず、インターホンを鳴らします。すると、5駅も離れている有人駅の豊田市駅の駅員さんが「はーい!」と出ました。なんだか、駅員さんの家に遊びに来たみたいです(笑い)。状況を説明すると、指定された台の上に切符を置くように指示されました。そこにはカメラがあり、約10キロ離れた豊田市駅から確認をします。
 
 遠隔で精算機を操作し不足分のお金を入れると、改札を出るためだけの切符である精算券が出てきました! リアル脱出ゲームのような手順を経て、やっと改札を通ることができるわけです。
 
 ここで木村ポイント! 精算券を手に改札を出ようとすると、何度も「ピー!」と鳴って出られない外国人さんの姿が。すっかりこの駅のワナにはまっていたんです。説明しようとするも、日本語が全く通じない…。そこで持っていた切符を受け取り、代わりに操作をしてあげました。
 
 精算券を渡しながら片言の英語で「ディス、チケット、アウト、ナウ! カムバック、イン、ステーション、ディス!(この切符で外に出て、帰りはこっちの切符を通してね、という意味だったんです!)」と一生懸命伝えると、一応通じたのですが爆笑されました。おそらく私の英語が支離滅裂だったんだと思います。私の場合は精算の知識より、英語力を養わないといけませんね(笑い)。それでは、操作を知らないと脱出できない駅へ、出発進行~! 
 
(毎週火曜掲載)
☆きむら・ゆうこ=1982年8月17日生まれ。愛知県出身。鉄道をこよなく愛する鉄旅タレント。2015年にはJR、私鉄、地下鉄、ケーブルカー、モノレールなど、日本全国にある鉄道を全線乗車する「日本国内鉄道全線完乗」を達成。乗車した走行距離は約2万8000キロメートル。