【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】

    2月14日2回戦 南3局0本場=二階堂瑠美(風)、白鳥翔(渋)、茅森早香(セ)、園田賢(赤)

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。今週からいよいよセミファイナルがスタートしました。期間は3週間、各チーム16戦の超短期決戦です。かなり大接戦で6チームがほぼ横並びみたいな状況なので、できるだけ序盤でポイントを稼いで、後半にボーダー争いに巻き込まれない立場になれるよう、チーム一丸となって頑張ります。

 今週取り上げるのは、レギュラーシーズンで平均打点1位となった茅森選手です。Mリーガー32選手で唯一8000点超えと驚異の成績を残しました。いったいなぜ、こんなに高いのか? それがよく表れた一局がありました。

 大きな選択を迫られたのは4巡目。索子で2メンツあり、役牌の南と1萬がトイツ、25萬、14筒受けのリャンメンリャンメンです。この形ですと、4萬切りを選ぶ人も多いでしょう。2萬の受けが残ったまま、14筒を引いた時には南と1萬のシャンポンリーチを打てます。1萬はスジになっていますし、南は字牌ということで出アガリも期待できます。リーチピンフより、リーチ南の方が打点的にも高い。解説の土田浩翔さんも4萬を切りそうとおっしゃってました。

 ほかにも1萬切りで南の暗刻も裏目にさせないという選択もありますが、茅森選手は南をトイツ落とししてピンフのリャンメンリャンメンの一向聴に構えました。結果はこれが大成功で赤5萬を引いてリーチ。ドラの4筒をツモって裏ドラも乗せて跳満のアガリとなりました。

 茅森選手=高打点というイメージですが、一貫しているのは好形を重視、リーチしてツモることを重視しているということ。南を鳴くことを考えずリーチしてツモりやすいのはどれかと考えたら、シンプルにピンフのリャンメンリャンメンに受けた方がいいということですね。出アガリを期待すると4萬切りになっちゃうのですが、Mリーガーはなかなか放銃してくれないこともあり、それよりもしっかりと自分でツモアガれる形にしました。

 茅森選手はいい手をよくツモっている印象です。それはいい手を多く作っているからなんです。しっかりリーチでぶつけられるような手を作って、しっかりツモる。これが高い平均打点の理由だと思います。

 ☆おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、19シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。