【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】

 1月28日1回戦 南1局0本場=多井隆晴(渋)、二階堂亜樹(風)、近藤誠一(セ)、滝沢和典(格)

 KADOAKWAサクラナイツの岡田紗佳です。今シーズン、風林火山から麻雀格闘倶楽部に移籍した滝沢選手は、チームの期待に応えるかのようにプラスを積み上げていっています。この試合でも見事な読みからアガリに結びつける一局がありました。

 まず動いたのはラス目の亜樹選手です。9巡目にカン8筒をチーして6索、次巡に7索をチーして7筒を切り、白とドラの東のシャンポンでテンパイします。ただ役牌の白でしかアガれません。

 この後、滝沢選手も役ありの36筒でテンパイし、ヤミテンを選択しました。9筒をさらしている亜樹選手の手はタンヤオではなく、三色や一通もなさそう。役牌を見てみると中は自身がアンコのため残っているのは白だけ。白がアンコかトイツで、さらにラス目ですし、亜樹選手の雀風からドラの東もトイツなのが濃厚に見えるため、放銃を警戒してのヤミテンにしました。

 そこでつかんだのが、亜樹選手に無スジの7萬。白がアンコだった場合、ほとんどの筋が通っているためかなり危険そうな牌ではあるのですが、滝沢選手は「通る」と判断して切りました。

 その根拠は、亜樹選手の切り順です。牌を鳴く前に巻き戻して考えると、47萬が当たるとすれば、白アンコ、東トイツ、索子赤566、筒子779という形に限定できます。ここからカン8筒、7索をチーしてテンパイですね。だけどそれならばカン8筒をチーした時に切る牌は、普通ならば6索ではなく7筒で完全一向聴を取るはずです。そうしなかったということは、白がアンコではなく白と東の片アガリシャンポンと読んだのです。

 多井選手、近藤選手も受け気味に進行しており、当たり牌の白をつかんでしまった可能性が高そうなこと、そして亜樹選手がアガれない方の東をツモ切りした同巡に滝沢選手は満を持してリーチ。一発でツモって満貫のアガリとし、トップを盤石にしました。

 Mリーガーならば時間をかければ亜樹選手の手牌は読めそうですが、それを自信を持って打牌に反映させるのは難しい。完璧な読みからの鮮やかなアガリで、麻雀格闘倶楽部に2022年初勝利を持って帰りました。

 ☆おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、19シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。