【週刊Mリーグ】勝又プロの裸単騎は親のロン牌を読み切っていた証し

2021年05月12日 16時00分

勝又プロの裸単騎

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】今週からファイナルシリーズが開幕! 18日まで熱戦が繰り広げられるが、大接戦となったセミファイナルの名場面を、選手として出場中のモデル兼プロ雀士・岡田紗佳のコラムで振り返っておこう。 

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。このコラムが掲載される時には、いよいよファイナルが始まっています。サクラナイツは去年、ファイナルで悔しい思いをしたので、今年は優勝を目指して頑張ります。

 今週のコラムで取り上げるのは、ファイナル進出をかけた、セミファイナル最終戦の大一番。ボーダーの風林火山は2着以上を取らなければ敗退、さらにはメンバー3人全員入れ替えで実質“解散”となってしまいます。南場の親番でまさかのダブルリーチを食らい、無念の降りを選択せざるを得なかった勝又選手は、ラス目で南3局を迎えました。ここで満貫ツモをすればいったん目標の2着目に浮上できます。

 配牌は役牌の南と北がトイツで、筒子萬子索子とも3枚ずつ。ドラが9萬ということもあり、萬子のホンイツに向けて発進しました。1段目で南、北、4萬とポンできた勝又選手の手の内は發、8萬、4索5索の4枚です。2枚の索子を払っていきたかったところ、親番の堀選手が白をポンして4筒2筒と手出しします。これはターツはすでに足りているということです。これを見た勝又選手は直後に絶好の7萬を持ってきてホンイツの一向聴になったのですが、切ったのは發でした。4索5索のどちらかは堀選手に鳴かれ、テンパイが入りそうだと判断したのです。ホンイツがなくなり、仮に2000点になったとしてもオーラスで満貫出アガリの条件は残るので、軌道修正しました。親にアガられてしまうと、もっと条件が厳しくなる可能性があるからです。

 すると堀選手が赤5索をツモ切りました。こうなれば話が変わってきます。5索はもちろん、4索も切りやすい。もう一度切り返してホンイツに向かい、持ってきた西を残しました。

 直後に堀選手がテンパイします。萬子133の形で、カン2萬に受けるか、それとも3萬と頭の西のシャンポンに受けるか。長考の末に選んだのはシャンポンで、1萬を切りました。

 インタビューで話していたのですが、勝又選手は堀選手の待ちをかなりのところまで読み切っていました。1萬は絶対に関連牌で、考えうる候補は2萬か3萬しかありません。シャンポンの相方としては後に中がポンされたことにより、西が最有力です。9萬もチーして西の裸単騎になり、このまま押し切って放銃することなくテンパイを取り切りました。

 つなげた次局の南3局2本場で1000・2000をツモり、オーラスでは利害関係が一致した多井選手から2000点を出アガって、見事に2着に滑り込んでファイナル進出の切符を手にしました。いつもは冷静沈着な勝又選手ですが、珍しくちょっと緊張したと話していたところは、人間味があふれていましたね。それほどしびれる一局、試合でした。

 ☆おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、昨シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。

【関連記事】

関連タグ: