【週刊Mリーグ】アマゾネス・和久津プロの〝繊細かつ丁寧な〟読み

2021年04月07日 16時00分

狙い通りの7索ツモ(顔写真は和久津プロ)

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】いよいよ12日からセミファイナル! 熱戦を前にレギュラーシーズンを振り返りながら、選手として出場中のモデル兼プロ雀士・岡田紗佳のコラムでプロの思考をチェックしよう。

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。いよいよ来週からセミファイナルが始まりますので、応援よろしくお願いします。今週のコラムの主役は和久津選手。アマゾネスの異名の持ち主ですが、打ち方は本当に繊細で丁寧な選手です。シーズン序盤にそれがよく表れた一局がありました。

 ラス目で迎えたオーラス、和久津選手が着順アップするには3着目の藤崎選手から直撃する以外は満貫出アガリでは100点届かず、満貫ツモが必要です。初めはチャンタ三色を見据えて手を進めていったのですが、赤5索含みのメンツができ、ドラの西が雀頭になって満貫条件は満たしました。

 一向聴になったところでターツ選択が必要となり、残ったターツはペン7索、ペン7筒、カン8萬と苦しい待ちばかりです。こういう場合、リャンメン変化があるのでまずカンチャンは残しますよね。しかも場況からも、8萬が最も山に残っていそうです。

 となるとペン7索、ペン7筒の選択です。序盤に9を切っていると7や8を持っている可能性は低くなります。河を見渡すと第1打に9索、第2打に9筒を切っている人がいて、そこだけ見るとあまり変わりません。しかも自分の河には4筒が捨ててあり、7筒は筋引っ掛けにもなっています。

 となるとペン7筒を選ぶ人の方が多そうですが、ちょっと考え直す必要があります。そもそもツモアガリが必要で、出やすさよりもどちらが山に残っているかが大事です。

 そして河をよく見ると、実は7索と7筒に明確な差があります。注目すべきは親の朝倉選手。第1打に8萬を切った後、第2打に手出しで9筒です。普通の場合だと、8萬と9筒だったら8萬の方が大事なので9筒を先に切りますよね? にもかかわらず9筒の方が後で出てきたということは、孤立牌ではなく何かしら手牌に関連する牌で、7筒や8筒を持っている可能性が高いということです。実際に朝倉選手は7筒を2枚持っていました。

 それを見切った和久津選手はカン8萬、ペン7索の一向聴に受けて、8萬を引いてリーチ。その時点で7索は3山だったのに対し、7筒は1山でした。狙い通り7索をツモって裏を乗せて跳満にして3着に浮上しました。

 7索と7筒は一見すると小さな差かもしれませんが、実は大きな差があり、和久津選手はそれを見逃しませんでした。


 ☆おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、昨シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。

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