【週刊Mリーグ】佐々木寿人選手にしかできないリーチと13翻の3倍満

2021年02月24日 16時00分

【写真上】4索切りでリーチ【写真下】3倍満をツモ

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】13翻という仰天のアガリも飛び出した「Mリーグ」はセミファイナル争いがシ烈で目が離せない。先週の結果を、選手として出場中のモデル兼プロ雀士・岡田紗佳のコラムとともに振り返ろう。 

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。先週、チームメートの堀選手が持っていた最高スコア記録を、9万4000点で終えた寿人選手が更新しました。その大きな要因となった3倍満ツモを振り返ります。

 まだ1段目の6巡目、親の寿人選手はドラのダブ東アンコに赤5索を1枚持った跳満確定の47萬でテンパイします。この手で1万8000点のアガリを逃してしまうのはあまりにも痛い。多くの人、それこそMリーガー30人中29人はヤミテンに構えるでしょう。自分がドラ3枚と赤1枚を持っているということは、少なくとも子が1段目の親リーに押し返す打点的理由は少なく、降りられる可能性が高くなるからです。

 しかし寿人選手は迷わずリーチしました。子を降ろして、ツモ回数を増やそうということです。ツモアガリの場合は8000オールから、現段階で自分より1万点上にいるトップ目の多井選手より2万2000点上にいけるということです。一方、ヤミテンにして園田選手や堀選手から1万8000点アガると、トップ目には立つものの、多井選手との差は8000点しかなく、容易に逆転される点差です。

 一緒にサクラナイツの楽屋で観戦していた沢崎誠選手はヤミテン跳満出アガリがトップを取りにいっているのだとすれば、リーチしてツモるのはトップを決めにいっている、と表現していました。ヤミテンの方が連対率は高いのですが、リーチしてツモった方がトップ率は高いでしょう。

 リーチ宣言牌の選択も攻撃的でした。4索と9索、どちらも切ることができたのですが、寿人選手が選んだのは4索です。これのメリットは後に5索を暗カンできる可能性があること。9索だと河がおとなしくなる上に、鳴かれて動かれづらくなります。

 この4索切りがドラマを生みました。下家の多井選手がチー、さらに次巡の3筒もチーします。これによって4枚目の東が寿人選手のもとに流れてきて、暗カンします。新ドラ5索が3枚乗り、リンシャン牌で7萬をツモ! 3倍満の1万2000オールとなり、東2局にして狙い通りトップを決めました。

 親の跳満をリーチに踏み切り、他家の心を折るようなこのアガリは、佐々木寿人にしかできないような気がします。

 ☆おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、昨シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。

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