【週刊Mリーグ】朝倉プロ 復活への“場況”読み

2020年12月09日 16時00分

候補は1萬、8筒、5索

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】トッププロの選択には見どころが満載。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」2020シーズンの結果をチェックしつつ、モデル兼プロ雀士・岡田紗佳のリポートと、クイズ形式の「あなたなら何を切る?」で、その技術も学んじゃおう。

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。麻雀プロの中でも“場況”を重視するプロの代表格が朝倉選手でしょう。それがよく表れた一局がありました。

 ラス前の南3局、朝倉選手はオーラスに親を残した2着目の日向選手よりわずかに上のトップ目とはいえ、もう一度アガりたい場面です。ここで1000点でもアガれば、オーラスで3着目の黒沢選手にまくられる心配はほとんどありません。また4着目の村上選手も着順アップの可能性もほとんどない。ということは、2人とも大きな手を狙わずに普通にアガりに向かいます。3人で親番を流しにいけるので、ここで加点できればかなりトップの確率が高くなる大事な局面です。

 5巡目にくっ付きの一向聴となったところで、朝倉選手らしい選択がありました。1萬、8筒、5索の3つが切る候補です。リャンメンのテンパイになりやすいのが5索で、役ありテンパイになりやすいのが1萬です。1萬も8筒もリャンメン以上の聴牌になるのは1種だけ。なので8筒を選ぶ人が多いと思います。

 しかし朝倉選手は5索を切りました。その理由は親の黒沢選手の河にあります。並んでいるのは2筒、1萬、西、9萬、7萬。ポイントは2筒、西の切り順と9萬7萬のターツ外しです。下との点差がある中、真っすぐにアガリを目指す黒沢選手から第1打2筒、その後に西が出てきたということは、西の方が大事だったということです。

 さらにカン8萬の受けは確かに弱いのですが、ドラが6萬で、7萬はこんなに早くになかなか出てこない牌なんですね。しかもちょっと考えてから切ったので、例えばドラ6萬がアンコなど形が決まっているわけでもなさそう。これらの情報をもとに、黒沢選手は索子のホンイツ、チンイツの可能性が結構あるなと読んだのです。

 そこでくっ付いたりアガりづらそうな5索を切り、筒子と萬子に焦点を合わせました。この読みは当たっており、黒沢選手は索子のホンイツに向かっていて、4索を3枚持っていました。

 1萬を持ってきた朝倉選手は、中と1萬のシャンポン待ちでリーチ。日向選手からの直撃に成功しました。オーラスは流局し、トップとなりました。

 朝倉選手は先月、誤発声をしてしまい、そこから2連続ラスと絶不調でした。だからこそ誰よりも勝ちたいという気持ちで臨んだこの一戦で、ついに復活しました。

 ☆おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、昨シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。

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