【週刊Mリーグ】藤崎智氏 麻雀プロとしての生きざまを感じた一打 

2020年10月14日 16時00分

点差を考えると勝負にいきたくなりますが…(写真上)、これが私の手。捨て牌に注目してください

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】今季も徹底詳報! 5日に開幕したプロ麻雀リーグ「Mリーグ」2020シーズン。週に1度、前週の結果を、選手として出場中のモデル兼プロ雀士・岡田紗佳のリポートをお届け。

 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。ついにMリーグが開幕しました。今シーズンもよろしくお願いします。私は開幕日の2回戦に出場して、トップを取ることができました。内容もよく自信にもなりましたし、これを続けていけるように頑張ります。

 今週のコラムでは、その私が出場した試合を取り上げます。“主役”は私ではなく、藤崎選手。トップまで約2万点差の3着目で、跳満1万2000点の手を聴牌(テンパイ)したにもかかわらず、当たり牌をつかみ止めたシーンです。

 親の私が2萬、4萬のシャンポン待ちでリーチした後、藤崎選手は索子のチンイツ赤、58索待ちで聴牌します。この後に2萬を持ってきて、少し考えて降りました。かなりの勝負手であり、パッと切ってしまう人も多いでしょう。

 なぜ藤崎選手は止まることができたのでしょうか? 58索が自分から6枚も見えていて、山にはマックスで2枚しか残っておらず、その2枚も萩原選手、勝又選手、そして私が持っていてもおかしくない捨て牌です。さらに残り巡目も2巡しかないので、アガリの可能性も低いと判断したのです。

 そしてリーチした私の捨て牌の順番です。1122萬と持っていた私は1萬手出し、8筒のツモ切りを挟んで1萬を切ってのリーチです。8筒は3人の現物であり、3枚切れの字牌のような扱いです。それより後に1萬が出てきたということは、1萬は絶対に関連牌なんですね。1萬の周りでターツが欲しかったと考えられます。8筒を挟んだことにより、絶対にただのトイツ落としではないことが分かります。

 例えば1133萬とかが考えられますが、3萬はすでに2枚切れておりトイツで持っている可能性は低そう。それにその形ならば落とすのは1萬ではなく3萬になります。ということは1122萬で持っていて、2萬と何かのシャンポン待ちというのは、かなり読み筋に入ります。違う形の可能性もありますが、2萬は危ないと一流のプロならば読んできます。藤崎選手が9索で降りた時には、高確率で止められたなと感じました。

 そうは言っても、跳満聴牌している状況で、さらに応援してくださる方のことを考えると降りという選択は難しいです。それでも自分の読みとアガリやすさ、そして残り巡目を考えて、この手はいけないなと思ったのでしょう。藤崎智の麻雀プロとしての生きざまを感じた一打でした。

 ☆おかだ・さやか 1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、昨シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。