【週刊Mリーグ】“麻雀界No.1”“芸人顔負け”多井隆晴 マシンガントークの秘密

2020年08月08日 12時00分

「実は勉強したんですよ」と多井(撮影場所=東京・渋谷の麻雀オクタゴン)

【特別企画・トップMリーガーインタビュー】“ミスターMリーグ”は麻雀も強いがトークもすごい! 渋谷ABEMAS・多井隆晴の“しゃべり”に魅了されるファンは少なくない。特別インタビュー企画の4回目で、その秘密を明かしてもらおう。

 ――多井選手といえば、マシンガンのようなトークの解説も人気です

 多井 うるさいでも、ウザいでも褒め言葉になってるんですよ。誰が解説しても“多井とそれ以外”になってるんです。あれ今日は静かだなって。うるさい、ウザいっていう時に多井の解説が思い浮かんでるんです。そうなったらこっちの勝ちなんで。

 ――麻雀プロは寡黙なイメージの人が多いのですが、どこでそのトーク力を身に付けたのですか

 多井 勉強をめっちゃしましたよ。それこそABEMA、麻雀放送ができる前、プロのみんなが誰もいないところでひたすら麻雀打ってる中、ボクは片っ端からお笑いのライブ見に行ったり、お笑いのDVD見たり。それからNHKのアナウンス講座を受けたり。これから絶対にこういう文化になると思っていて、やっと間に合いましたよ。それこそABEMAとかテレ朝の「熱闘!Mリーグ」とかの番組では、ボクらのしゃべりがうまくないと、全部芸人さんに取られちゃうんですよ。芸人さんに対抗できるしゃべりができないと、いざエンタメになった時に勝てないと思ったんですよ。ボクはしゃべりだけでも対抗できるように鍛えたんで。

 ――お手本にした芸人は誰ですか

 多井 その時代時代の人ですね。ドリフターズから始まって、ひょうきん族も見てきた。小さい時から好きだったんですよ。ダウンタウンさんとか、ウッチャンナンチャンさん、とんねるずさんにも影響されたし、ほとんどの芸人さんに影響されています。いま一番刺激なのは、ABEMAで「ミッドナイト競輪」の番組があって、ボクは週に1回くらい出られるレギュラーなんですけど、競ってる相手がすごいんですよ。ノブコブ、次長課長、かまいたちさんだったり。黒ちゃん、U字工事さん。その人たちと麻雀に関係ないしゃべりだけで対抗しているんですよ。数字がまあまあなので、レギュラー続けてるんですけど、これはさすがに麻雀プロ2500人いてボクにしかできないと思っているんで。吉本興業の社員さんに「うちの芸人よりしゃべりがうまい」と言われています。これはいま刺激になっていて、そこに出ている人たちの動画もすべて見てる。ほかに研究しているのは最近では爆笑問題さんとか、千鳥さん、サンドウィッチマンさんとか。今バーッと稼いでいる人たち。有吉(弘行)さんとか。仕事の多い人たちのしゃべりの間だったり、仕事に対する考え方だったり。本とかも買いますしね。

 ――トークで心がけていることは

 多井 ボクは結構、我が強いと言われたりするので、全員がウィンウィンになるように気を付けてます。自分だけが目立ってもしようがないというのがあって、結構お笑いとかエンタメとかって団体芸なので、自分がメインにいる時、ひな壇にいる時の意識を変えて、全体芸としての何か一つの番組、エンタメになるように意識していますね。そうしないとね、すぐに切られちゃうんですよ。ボク、麻雀界で何かトチっても、きっとまあまあ安泰なんですけど(笑い)、芸能界は厳しいです。続けていくって大変で。

 ――今もトークの勉強は続けているのですか

 多井 常にしていますね。麻雀以外の番組を見ても、自分でツッコむようにしています。テレビ番組見てて、自分が相方だと思ってツッコむようにしています。反射神経なんで、アドリブのない世界じゃないですか。そういう意味では麻雀なんて簡単ですよね。自分のやりたいことやればいいんですから。それしないと本番でしゃべれないです。「熱闘!Mリーグ」で爆笑問題の田中(裕二)さんとか、すごい一流じゃないですか。「サンジャポ」かって。隣に(AKBグループ)総選挙2位の須田亜香里。その場に麻雀プロが行った時、面白くなかったら終わりなんです。田中さんを笑わせなければいけないし、田中さんとの絡みで視聴者を笑わせなければいけないし。普段から鍛えてないと、田中さんと会話できないですよ。田中さんとちゃんとしゃべれている人間、ボクしかいないと思いますよ、麻雀プロでは。

 ――裏でそんな努力をしていたとは…

 多井 しゃべりって勉強すればするほど、永遠に上達するんですよ。麻雀もそうだと思うんですけど、練習すれば上達するものって練習の実感があると思うんで。麻雀って勉強してもラス引いちゃうじゃないですか。だから時々努力を怠るんですよ。やっても意味ないかなって。しゃべりはどんどんどんどんうまくなっていって、こうやって1時間しゃべってもかまなくなる。それは練習なんですよ。25年間家でしゃべってるんで。母親が時々、何かの病気だと思ってるんです。一人でしゃべってるんで。

  (来週に続く)