【週刊Mリーグ】近藤プロ ベテランの勝負勘

2020年06月12日 12時00分

絶好の4索はスルー(上)、次巡、引いたのは3萬!(C)ABEMA

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 今シーズンからMリーグに参戦して、経験豊富なベテラン選手の勝負勘に驚かされたことは何度もありました。今週はそれを象徴する一局を取り上げます。

 親番の近藤プロは3枚の赤ドラ牌を抱え、14索、カン3萬待ちの一向聴(イーシャンテン)だったところ、3萬単騎の前原プロ、47萬の瑞原プロの2人からリーチが入ります。これを受けて上家の沢崎プロは対応、共通安全牌の4索を切ったのですが、近藤プロは悩むことなくスルーしました。

 手牌の索子は23赤5の形で、4索をチーすれば赤5索を使えて、ドラのカン3萬待ちで満貫の聴牌(テンパイ)を取れます。さらに2人の一発も消せます。ほとんどの人が悩むどころか、喜んでチーする牌です。Mリーガーの中でもスルーするのは近藤プロ以外に1人いるかどうか、といったところでしょう。

 近藤プロは勝負勘が鋭い選手で、鳴いたところでカン3萬待ちでは2軒リーチに勝負できないと判断したのです。また、この局はセミファイナルの中盤で、フェニックスはチームポイントでトップを走っていました。よほど大きな4着を引かなければファイナル進出は濃厚で、この時点で2着目だったので無理しなかったという側面もあると思います。

 降りも視野に入れていたところ、その後すぐ3萬をツモってきたので、赤5索を切ってリーチ。直前に14索が立て続けに4枚切られたにもかかわらず、長年の経験からカン3萬では厳しいけど、14索待ちならば勝負できるということです。結果は瑞原プロの1索をロンして跳満となりました。このアガリのおかげで最終的に半荘トップを取りました。

 近藤プロは4着回避率1位というデータが示すように守備が強いだけではなく、独特の感覚で切り込む攻撃も本当に強い。まさにこの一局は、近藤プロにしかできない手順でのアガリでした。

☆おかだ・さやか=1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、今シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。