【週刊Mリーグ】瀬戸熊プロ 見逃しにはワケがある

2020年06月06日 12時00分

出た!が、動かず(上)これが手牌(下)

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。新型コロナウイルスの影響で延期になっていたファイナルシリーズが15日からスタートすることになりました。サクラナイツもチーム一丸となって、優勝を目指して頑張ります!

 今シーズンのMリーグは「見逃し」がいろいろなドラマを生みました。丸山奏子プロがデビュー戦のオーラスで見逃してからの倍満ツモでもぎ取った大逆転トップや、鈴木たろうプロが見逃したことで生まれた瀬戸熊プロの役満などは皆さんの記憶に残っていると思います。今週は結果にこそつながらなかったけど、状況を踏まえた瀬戸熊プロの見逃しを取り上げます。

 2着目で迎えたオーラス、瀬戸熊プロがトップに上がる条件は1300・2600以上のツモか満貫出アガリです。7巡目にタンヤオ・ピンフ、258萬待ちでリーチをかけました。ツモだと条件クリア、トップ目の魚谷プロ以外からの出アガリだと裏1が必要です。

 リーチから3巡後に親の日向プロが8萬を切りましたが、瀬戸熊プロの口から「ロン」の声は出ませんでした。無条件でトップが確定するツモにかけたのです。それには理由があります。見逃しやすい状況が揃っていたからです。

 3着目の藤崎プロとは3万6000点差以上、ラス目の日向プロとは5万点差以上ついており、着落ちのリスクがほとんどありません。さらに絶対に降りない親の日向プロは、瀬戸熊プロのリーチ後にかなり時間を使って7萬、3索と切りました。ここまで悩んで切ったということは、アガリまではまだ遠いな、時間的猶予はあるなとイメージできます。例えばリャンメン2つの一向聴(イーシャンテン)ならばノータイムで切るはずです。

 瀬戸熊プロの待ちは3メンチャンで、アガリ牌はまだ山に残っていそうなこと、魚谷プロ、藤崎プロは危険な牌を切っておらず、攻め返してきていないことも見逃す判断材料になりました。この時点で今シーズンはトップをまだ一度も取っていなかったことから、それにかける気合もあったと思います。

 この後、魚谷プロが發をポンして、危険牌を切る必要に迫られないままアガリました。瀬戸熊プロの見逃しからのツモは成就せず、見ている人の中には「なんで見逃すんだ」という人もいるでしょう。しかしそれはあくまでも結果であり、トップになる確率を最も高めるための見逃しだったのです。

☆おかだ・さやか=1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、今シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。