【週刊Mリーグ】石橋プロ勝負!の2筒切り

2020年05月23日 12時00分

超危険牌に見えるが…(C)ABEMA

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】 KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。今週はファイナル進出を争っていたPiratesと雷電の勝負を決めた一打を取り上げます。

 両チームにとってのセミファイナル最終日、Piratesはプラス23・6pの4位、雷電はマイナス78・7pの5位で迎えました。この日が終わった時点で4位以上にいないとファイナル進出は絶望的になるため、雷電としては2戦で約100p差をひっくり返さなければなりません。一方、Piratesの目標は少しでも雷電より上にいることであり、1回戦で雷電を着順で上回れば、かなり有利な状況になります。

 南2局、トップ目の石橋プロが8巡目に47索待ちピンフ赤1高目一盃口で聴牌(テンパイ)したのに対し、ラス目で親番の瀬戸熊プロは配牌から悪く、その時点で1メンツもありません。5トイツになったことで七対子に決め、ドラ3筒単騎待ちで何とかリーチにこぎつけました。

 これにより難しい選択を迫られたのが石橋プロです。ヤミテンを続行していたところ、リーチ後にドラ表示牌であり、すでに場に3枚見えている2筒を持ってきました。瀬戸熊プロがリャンメン待ちでドラ絡みならば絶対に欲しい牌であり、最も怖い牌です。

 石橋プロの立場としては、何より瀬戸熊プロより上の着順で終わらせることが大事。この時点で約2万点上にいること、直撃だとリーチドラ1の3900点以上からになってアドバンテージがほぼなくなってしまうこと、2筒は解説の2人も口を揃えて「切れない」と言っていたようにかなり切りづらい牌であることから、降りを選択する人は多いと思います。

 それでも石橋プロは2筒を押し切り、瀬戸熊プロからロンアガリしました。2筒を切れた理由としては、瀬戸熊プロは4索の後に2索を手出し、そして4萬を切ってあるのに1萬を切ってリーチしているという違和感があるからです。通常通り手牌を進行すれば、数字の外から内の順番で切ることが多く、今回のような反対のケースだと七対子やチャンタのような変則手のことが多いのです。もちろん100%の確信はなかったでしょうが、ここをアガリ切ってしまえば、Piratesのファイナル行きはかなり濃厚だと思って、勇気の押しをしたのでしょう。

 このアガリは本当に大きく、石橋プロは半荘を瀬戸熊プロより上の着順で終えてミッション達成です。両チームにとっての最終戦で雷電トップ、Pirates4着となりましたが、1回戦の結果が大きくものをいい、チーム順位は変わりませんでした。

 麻雀プロにとってどこを勝負どころにするかは本当に大事です。石橋プロは今無理をする必要はなかったにもかかわらず、自分の細かい読みを信じ、ここを勝負どころと踏んで2筒を切ったのは本当にすごいのひと言です。

☆おかだ・さやか=1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、今シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。