【週刊Mリーグ】“強気のヴィーナス”黒沢プロの繊細な押し引き

2019年12月28日 12時00分

滝沢(右奥の捨て牌)に対しガンガン攻めていたのに当たり牌の2筒をビタ止め(C)AbemaTV

 プロ麻雀リーグ「Mリーグ」2019シーズンは先週で年内の日程が終了。白熱した最終週の結果を、選手として参加中のモデル兼プロ雀士・岡田紗佳のリポートをお届けします。

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。今年最後のMMM(もう一度見たい麻雀Mリーグ)は、“強気のヴィーナス”“セレブ打法”と呼ばれる黒沢プロのイメージとはちょっと違う、繊細な押し引きです。

 親番の黒沢プロは2着目の近藤プロと約7000点差のトップ目で、滝沢プロ、前原プロはハコテン。トップを取るためにまだまだ加点したい状況のところ、6巡目に滝沢プロから一気通貫カン2筒待ちのドラ切りリーチが入ります。マイナス8400点の滝沢がドラを切ってリーチということは打点があるか、待ちがいいのだろうという感じですね。

 1発目に無スジの3筒を持ってきた黒沢プロは、現物やスジの牌はあったのですが、ツモ切ります。さらに後スジになった8萬、無スジの6筒と切ってイーシャンテン。持っている索子は1234578で、どの索子を持ってきても聴牌(テンパイ)になる形です。

 次に持ってきたのが、アタリ牌の2筒。これも切りそうな雰囲気でしたが、これは止めて自分で通した3筒、さらにワンチャンスになった1筒を落として、2筒は頭にしました。

 なぜ2筒が止まったのか? 黒沢プロの場合は、2つの理由があるのだと思います。まずは他のスジが通ったので、どんどん切りづらくなったということ。そしてここが高打点を狙う“セレブ打法”らしいのですが、自分の手の中にはドラも赤もなく、打点を見るならば索子の一気通貫しかありません。369索の2度受けですが、100%リャンメンで聴牌できますし、最悪チーテンも取れます。打点と最終形の強さの両方があるのです。

 その後4萬、3萬、2萬と続けてツモったので、現物の12索を落として69索待ちで聴牌。現物の7索、ノーチャンスの8索と切って見た目枚数が多い36索で待つ選択もあったのですが、高めタンヤオの方を選ぶのも、黒沢プロらしいですね。テンパイ直後に滝沢プロから9索が出て、ピンフのみでアガリました。

 黒沢プロは異名から分かるように、基本的に自分が優勢だと思ったら攻めていくタイプですが、高打点を目指して大ぶりに攻めていくだけではありません。繊細な押し引きが本当に光りました。この局と19日にも連続でトップを取って、完全復活しました。

☆おかだ・さやか=1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、今シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。