【週刊Mリーグ】眠りから覚めた佐々木寿人プロ 熟練のバランス感覚と勝負勘

2019年11月23日 14時02分

【9巡目】ここではリーチせずに4索切り(上)、【13巡目】今度はリーチ。5筒を一発でツモった(C)AbemaTV

 役満が次々に飛び出している麻雀リーグ「Mリーグ」2019シーズンだが、他にも見どころ満載。先週の結果と、選手として参加中のモデル兼プロ雀士・岡田紗佳のリポート、名場面を振り返る「プロの選択 プレイバック!」をお届けしよう。 

【人気モデル・岡田紗佳のもう一度見たいMリーグ】KADOKAWAサクラナイツの岡田紗佳です。先週の岡田紗佳のMMM(もう一度見たい麻雀Mリーグ)は、開幕から不調が続いていた佐々木寿人プロの大復活です。今回はその代表的な一局を取り上げたいと思います。

 1回戦トップを取った寿人プロは当然の連投で2回戦にも登場します。迎えた親番、9巡目にカン3索待ちで聴牌(テンパイ)します。リーチのみ、役なし、ドラなし、カンチャン待ち、いわゆる「がらリー」こと「がらくたリーチ」です。佐々木寿人ファンならばリーチしそうと感じますよね。私も見ていて、そう感じました。

 ただリーチするとなると、打ち出すのは赤5萬です。ドラの4萬を持ってきてリャンメンリーチか、アンコが2つあったのでタテに重ねてツモり三暗刻変化も見て、今回は4索切りで高打点を狙い聴牌を取りませんでした。

 12巡目に今度は58筒待ちで聴牌します。ただ8筒は4枚全部見えており、いわばペン5筒です。この待ちであればカン3索の方がまだ良いくらいですが、今度は赤5萬を切ってリーチして一発でツモアガリました。あのカン3索で聴牌取らずを選択すると、ここもまた聴牌を取らない人も多いと思いますが、寿人プロがリーチしたのはやはり巡目が深くなったからでしょう。

 佐々木寿人らしいペン5筒のアガリと言えそうですが、3索外しが、らしくないと言えばらしくない。寿人プロの微妙なバランス感覚が、この一局に詰まっているのかなと思います。2回戦もトップを取り、2連勝しました。

 寿人プロの麻雀はある意味ワンパターンです。麻雀プロの細かい技巧を取り上げるこのコラムでは、なかなか取り上げるのが難しいシンプルな麻雀ですが、誰にでもマネできるわけでもなく、本当に熟練された勝負勘を持っている寿人プロだから成り立ち、勝ちまくっているのです。

 佐々木寿人プロのすごさはとにかく判断が早い。考えていないわけじゃなくて、長い経験の中で培われたパターンがもう決まっているのだと思います。素早い打牌によって他の人の思考時間も短くしていますし、間合いも読みにくい。聴牌しているのか、押しているのか、降りているのかも分かりにくく、本当にやりづらい相手です。

 寿人プロは勝負師って感じで、めちゃくちゃ強いし、麻雀に対してマジメ。麻雀格闘倶楽部のエースがついに復活しました。

☆おかだ・さやか=1994年2月19日生まれ。東京都出身。モデルやグラビア、バラエティー番組などで活躍。漫画原作も手がける。日中ハーフで、6歳のころから麻雀に親しみ、2017年4月に日本プロ麻雀連盟所属女流プロ雀士となった。「KADOKAWAサクラナイツ」から指名を受け、今シーズンからMリーグに参戦。青山学院大学出身。T170・B85・W58・H83。“役満ボディー”の異名を持つ。