流通ウォッチャー・渡辺広明氏が紹介 スーパーもお取り寄せも熱い!おうち焼き肉!!

2021年08月29日 10時00分

【写真左上】ハラミの塊をダイヤモンドカットして焼けば豪華でウマい!【同右上】イオングループで導入が進む真空スキンパック包装。【同下】「にくのたより」のしゃぶしゃぶ肉
【写真左上】ハラミの塊をダイヤモンドカットして焼けば豪華でウマい!【同右上】イオングループで導入が進む真空スキンパック包装。【同下】「にくのたより」のしゃぶしゃぶ肉

 今週末の8月29日は「ヤキニクの日」。コロナ禍で居酒屋業界が大ダメージを受ける半面、業績好調な外食として焼き肉業態に注目が集まっているが、実は“おうち焼き肉”も熱気を帯びている。「従来は考えられなかったお肉が手に入るようになりました」と語る流通ウォッチャーの渡辺広明氏とともにびっくりクオリティーのお肉を探してみた。

【①スーパーの精肉売り場に“塊肉”が!】スーパーで最も売れる肉は豚こま切れと切り落とし。リーズナブルであることはもちろん、調理しやすくメニューの汎用性も高いことが特徴だ。豚しゃぶしゃぶ肉、薄切り肉とともに欠かせない定番品といっていい。一方、調理の手間を必要とするブロック肉は売り上げ構成比率も低いが、コロナ禍であらゆるスーパーで見かけることが増えたのが牛ももブロックだ。あるスーパーの精肉担当者はこう話す。

「コロナ禍で家庭で調理する機会が増え、簡単にできるもの、じっくり調理するものと2つのニーズが生まれました。牛ももブロックは後者で、ローストビーフ作りにチャレンジする方が増えた。ローストビーフがインスタ映えするところもあるんじゃないですか。特に休日の日中がよく売れます」

 ローストビーフの写真を掲示し、ローストビーフのタレと並べて売るのが“鉄板”だが、ここにきてワンランク高い和牛ももブロックを取り扱う店舗も増えてきた。

「4、5等級の肉は鉄板焼き、すき焼き、高級焼き肉店など外食卸を中心に流通していました。ところがコロナ禍で外食向けニーズが激減したことで、スーパーにも流れるようになった。とはいえデパ地下のように100グラム2000円の肉がバンバン売れるわけではありませんから、焼き肉用に切り分けて1パック2000円以下で購入できるよう小分けするなど工夫されてます」(渡辺氏)

 記者が見つけて驚いたのはライフで売られていた「アンガスビーフ 生ハラミの塊」(100グラム398円)。ハラミ(牛の横隔膜)など内臓肉もおうち焼き肉人気で売り上げ好調だが、まさか1本丸ごと買えるとは…。筋や膜をトリミングするひと手間が必要だが、ダイヤモンドカットしてタレに漬け込めば、お店のように豪華でウマかった。

 またイオングループのスーパーでは「真空スキンパック」という新しい包装が施された肉が多く陳列されるようになっている。牛肉の場合は消費期限を約10日間延ばせる効果があり、食品ロス削減が見込まれている。

 コロナ禍では消費期限の長い商品の需要が増している中、冷凍ではなく冷蔵で長く保存できる肉はありがたい存在になるだろう。

【②お取り寄せでも!】精肉店から始まった神奈川県のスーパー「ロピア」が今年6月に正式オープンさせたサービス「にくのたより」はえりすぐりの肉が毎月届けられる定期便サービスだ。熟成肉で有名な「中勢以」、銀座の焼き肉「山科」、白金高輪のフレンチ「Blanc d’or」という超有名店も参画している。「ロピアが誇る牛肉バイヤーと僕が行ったことがないような高級店とのコラボだということで早速申し込んでみました」と話す渡辺氏は月1万1300円(税、送料込み。初月限定30%オフ)の国産牛コースを注文したという。

「初回はしゃぶしゃぶ、次は焼き肉用の肉が届きました。4人家族で1キロは足りないかと心配したんですが、おいしすぎる肉はそんなに量を食べられるものじゃないんですね(笑い)。同封のリーフレットに調理のポイントが書かれてるし、専門店のタレが便利で本格的。肉の上級者も満足できるのではないでしょうか。僕はカルビという部位が存在しないことを先日知ったばかりの初心者ですが(笑い)」

 これまでも「松阪牛」や「神戸牛」など肉ギフトは定番だったが、コロナ禍で焼き肉専門店やステーキの名店のタレやソースがセットになり、よりお店気分が楽しめる直接お取り寄せ商品が着々と増えているので要チェックだ。

 ☆わたなべ・ひろあき 1967年生まれ。静岡県浜松市出身。「やらまいかマーケティング」代表取締役社長。大学卒業後、ローソンに22年間勤務。店長を経て、コンビニバイヤーとしてさまざまな商品カテゴリーを担当し、約730品の商品開発にも携わる。著書に「コンビニが日本から消えたなら」(KKベストセラーズ)。

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