【肉アカデミー】東京・世田谷「焼肉ゆかわ」 ロースと青じそごはんで無限ループ

2021年06月13日 10時00分

【写真上】白い塩ユッケ(右)と赤いタレユッケで紅白ユッケ合戦【写真下】ロース(左)と青じそごはんの組み合わせが無限ループにいざなう

【田辺晋太郎の肉アカデミー】Nice to MEAT you! 世田谷区にいい焼肉屋があったよー!

 前から気になっていたんですよ。私の地元、世田谷区って23区で最も人口が多く、92万人も住んでいます(令和3年5月1日のデータ)。これ、和歌山県と同じぐらいで、秋田県や香川県に少し届かないぐらい。ひとつの県ぐらい人が住んでいるのに、「イイ!」と思える焼肉屋さんが少ないんです。

 少し前にご紹介した三宿の六甲園さん、上馬の老舗・千里さんといった素晴らしいお店はあります。しかし、港区、中央区、新宿区、渋谷区に比べるとがぜん少なく、数えるほどしかないんです。東京都心はアクセスがいいからすぐに行けるし、盛り場と住宅街の違いといえばそれまでなんですけど、100万人近い人が近くにいるのに、みすみす取り逃がしてるな、とも思うんですね。

 そんなことを考えていたある日、前から気になっていた尾山台のお店に行ってみたら、これぞ世田谷の焼肉店!と思えたのでご紹介します。

 そのお店は「焼肉ゆかわ」。東急大井町線尾山台駅から歩いて3分です。三宿のお店から独立した店主が11年前にオープンしました。売りは生肉=「ユッケ」。もちろん世田谷保健所から生食提供の許可を受けています。

 ユッケはタレと塩があって、タレは王道のタイプ。塩はわさびをつけて食べます。これが新しい味わい! 両方注文して、食べ比べるのがオススメです。刺し身モノでは、ミノ刺し、白センマイ刺しもあります。お店の方に聞いたら、別のものも教えてくれるかも。

 ロースを注文したら、ぜひ青じそごはんを注文してください。サッとあぶったロースを青じそごはんで食べると、あら、止まらない! 無限ループ! 肉ヨネの新しい形ですよ、これ!

 冷麺類もおいしいですし、セミドライトマトのナムルなんて珍しいものがあったり、一つひとつの料理が魅力的です。焼肉屋ってサイドメニューがありきたりになりがちなんですが、ここは手とアイデアが加わっていて、しかも洗練されています。「おいしい物を食べたい」時に選択肢に入ってくる店です。

 肉のおいしさは言うまでもないとして、それなりに飲んで食べてお会計はひとり7000~8000円でした。港区なら1万超えて倍近くなってましたかね。洗練されていて、庶民的な価格。これぞ世田谷区らしい魅力です。

「世田谷の住宅街焼肉」。そんな新たなジャンルを開拓できるかも!? そう思わせる店でした。

 ☆たなべ・しんたろう 1978年生まれ。東京都出身。2001年に「Changin’ My Life」でデビュー。03年に解散後は作曲家としてAKB48在籍時の渡辺麻友などに楽曲を提供。監修した「焼肉の教科書」シリーズは累計35万部を突破。最新著作「焼肉のすべて」が発売中。両親は歌手の田辺靖雄と九重佑三子。BS朝日「美女と焼肉」にレギュラー出演。

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