【BCクラシック】オーセンティック引退・種牡馬入り スーパーホース輩出に期待したい

2020年11月12日 16時41分

レコードでBCクラシックを逃げ切ったオーセンティック(右)(ロイター=USA TODAY)

【TPC秋山響の海外競馬解析】米国競馬の祭典ブリーダーズカップが6、7日の2日間にわたって、ケンタッキー州のキーンランド競馬場で行われた。

 今年もエキサイティングなレースの連続だったが、その中でも印象的だったのは、メインのGⅠ・BCクラシック(ダート10ハロン)。今年のケンタッキーダービー馬オーセンティック(牡3=父イントゥミスチーフ)が逃げ切った一戦だ。

 今回は序盤にあまりプレッシャーをかけられることなく、自分のリズムで逃げることができたことも大きかったが、この舞台ですんなりと先手を取れること自体が非凡なスピードの持ち主であることの証し。さらにそのスピードを長く持続できるところがこの馬の最大の長所だ。

 この日は一日でダートのコースレコードが4つ更新される高速馬場だったとはいえ、勝ちタイムの1分59秒19(計測機器が故障したため、ビデオ映像による手動計測)は、あの3冠馬アメリカンファラオの持っていたコースレコード(2分00秒07)を大幅に塗り替える驚異的なもの。スピードでライバルを圧倒した。

 5月生まれのオーセンティックは、この秋口からグッと良くなってきた印象があっただけに、レース後に引退&種牡馬入りが決まり、もうレースを見ることができないのは名残惜しいが、この馬には昨年の北米首位種牡馬イントゥミスチーフの後継種牡馬としての大事な役割が待っている(けい養場所は父と同じケンタッキー州のスペンドスリフトファーム)。種牡馬として、自身に勝るとも劣らないスーパーホースを出してくれることを期待したい。