【凱旋門賞】砕かれたエネイブル3勝目&日本馬初勝利の夢

2020年10月05日 11時30分

オブライエン調教師

 女王エネイブルの、日本の悲願がともに砕かれた。

 4日仏パリロンシャン競馬場で行われたGⅠ第99回凱旋門賞(芝2400メートル)は史上初の同レース3勝目を狙ったエネイブル(牝6、J・ゴスデン)がまさかの6着、日本馬初の勝利を目指したディアドラ(牝6、橋田)は8着に敗れ、夢は散った。優勝は昨年3着のソットサスで勝ち時計は2分39秒30。

 レースは武豊が騎乗予定だったジャパンを含むA・オブライエン厩舎の4頭が、飼料に禁止薬物が混入していたため出走取り消し。よもやのトラブルの中スタートし、馬群は7~8馬身に凝縮されエネイブルは馬群中に陣取った。しかし最後の直線で挟まれたことが影響したのか、最後まで伸びることなく見せ場を作れず6着に敗れた。

 エネイブルは昨年前人未到の凱旋門賞3連覇を手土産に引退する予定だったが、2着と逃したため現役を続行。今年は復帰戦のエクリプスSを2着と落としたが、次走の英GⅠキングジョージを制し復活をアピール。しかし勝負は水物。願いはかなわなかった。

 唯一参戦した日本のディアドラはスタートひと息で最後方からの競馬。直線追い出されたが雨続きのパリロンシャンはあいにくの不良馬場。騎乗したスペンサー騎手は「ここの芝コースは他のどの競馬場よりも深く土がまとわりつくような感じ」。橋田調教師は「粘土質で脚にまとわりつくような重たい馬場。日本の馬は少しの雨ならこなせると思うが、これだけの雨量があると訓練と適性が求められると思います」と振り返った。