【凱旋門賞】大幅相手強化でも3歳牝馬ラブが一気に頂点へ

2020年10月01日 17時05分

【TPC秋山響の海外競馬解析】欧州最高峰のレースであるGⅠ凱旋門賞(芝2400メートル)が10月4日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる。

 今年はコロナ禍にあって、無観客競馬(最大1000人は入場可能だが、馬主などの関係者だけで埋まる)となり、賞金も当初の40%減となったが、エネイブル、ラブの牝馬2頭を筆頭に、長距離王者ストラディバリウス、武豊騎手が手綱を取るジャパン、日本から長期遠征中のディアドラなど役者は揃った。見逃せないレースになる。

 ブックメーカーが1番人気に推しているのはクールモアの3歳牝馬ラブ(父ガリレオ、愛=A・オブライエン厩舎)だ。

 今季初戦となった6月のGⅠ英1000ギニーを4馬身1/4差で制すと、続く7月のGⅠ英オークスはエネイブルの持っていたレースレコードを塗り替えるとともに9馬身差で圧勝。さらに、前走のGⅠヨークシャーオークスも5馬身差で楽勝して、GⅠ・3連勝とした。ここは大幅な相手強化となるが、勝ちっぷりの良さは目を引くだけに、一気に頂点に立ってもおかしくない。

 ラブにわずかの差で続くのが6歳牝馬エネイブル(父ナサニエル、英=J・ゴスデン厩舎)。史上初の3連覇を目指した昨年は、ハイペースと道悪もこたえて2着に敗れたが、負けてなお強しの内容だった。

 今年は始動戦となった7月のGⅠエクリプスSは「85%のデキ」(ゴスデン調教師)でガイヤースの2着だったが、その後、3頭立てとはいえ、GⅠキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSを5馬身半差で完勝、続く前走のGⅢセプテンバーSも7馬身差のワンサイド勝ちを決めた。史上初の凱旋門賞3勝を最大目標に、ここ一本に照準を絞って調整されている印象がある。