【海外競馬】ティズザロー米3冠へ高まる期待

2020年08月12日 17時02分

【TPC秋山響の海外競馬解析】8日の米サラトガ競馬場では一日で3つのGⅠを含む5重賞が組まれたビッグデーが開催された。コロナ禍にあって無観客で行われたが、2頭の3歳馬が画面の向こうのファンをうならせる素晴らしい走りを見せた。

 まず強烈なインパクトを残したのがGⅠテストS(3歳牝、ダート7ハロン)を制したガミーン(父イントゥミスチーフ、B・バファート厩舎)。

 この馬については、前走のGⅠエイコーンS(ダート8ハロン)を18馬身3/4差でぶっちぎった際にもこのコラムで取り上げたが、今回も後続を寄せつけず7馬身差の楽勝。しかも勝ち時計(1分20秒83)はレースレコードタイで、同日同競馬場同距離で行われた古牝馬のGⅠバレリーナSを0秒8も上回ったのだから恐れ入る。モンスター級のパフォーマンスだった。

 そして、その直後に行われたGⅠトラヴァーズS(3歳、ダート10ハロン)ではティズザロー(牡=父コンスティチューション、B・タッグ厩舎)が最後は流しながら5馬身半差の快勝。ガミーンに勝るとも劣らぬ勝ちっぷりを見せた。

 ティズザローは、すでに今年は米3冠の初戦に設定されたGⅠベルモントS(新型コロナの影響で例年の最終戦から初戦に移動、距離も12ハロンから9ハロンに短縮)を制しており、9月5日の2冠目GⅠケンタッキーダービーの最有力候補と目されている。今回ケンタッキーダービーと同じ10ハロンを難なくこなしたことで、死角らしい死角が見当たらなくなった印象。変則的な形ではあるが、史上14頭目となる米3冠達成への期待が高まっている。