【凱旋門賞】完全復活!エネイブル史上初V3へ視界良好

2020年07月29日 18時15分

キングジョージで復活Vを決めたエネイブル(AP)

【TPC秋山響の海外競馬解析】見事な復活だ。25日に英国のアスコット競馬場で行われたGⅠキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(芝11ハロン211ヤード)をエネイブル(牝6)が5馬身半差で快勝。昨年10月の仏GⅠ凱旋門賞2着、そして今月5日の英GⅠエクリプスS・2着と連敗を喫していた女王が再び王座に駆け上がった。

 今年のキングジョージはレース史上最少の3頭立て。しかも、エネイブル以外の2頭はA・オブライエン厩舎の所属馬という、戦略的な要素の高いレースとなったが、そこはさすがデットーリ騎手。逃げた昨年の愛ダービー馬ソヴリンを、いつでも自由に追いかけられる2番手を確保しつつ、最大のライバルと目され、エネイブルの直後に控えたジャパン(昨年の英GⅠインターナショナルS優勝馬)の動向もしっかりとケア。最後の直線で大きく後ろを振り返ってジャパンの手応えが怪しいのを確認すると、あとは前を行くソヴリンを捕らえるだけ、といった感じで一気にスパート。あっさりと勝負を決めた。

 これで2017年、19年に続くキングジョージ制覇となり史上初の同レース3勝目をマークしたエネイブル。今回の走りを見る限り前走は陣営の言う通り本調子ではなかったと見るべきで、年齢的な衰えを心配する必要はないだろう。陣営が今年の最大目標とし、これまた史上初の3度目となる凱旋門賞制覇に向けて視界は良好だ。